構って欲しがる、特別扱いして欲しがる、思い通りにいかないとすぐ泣き出す、そんな「大人なのに精神年齢が低い人」が職場に増えてきています。
精神的に未熟な社員たちは、その幼稚な行動で職場を引っかき回す、触れると危険な「地雷」のような存在。
そんな幼稚な人に振り回されないために、幼稚な人の特徴や一見してすぐには分からないものの巻き込まれると厄介なベビー社員のタイプ、その対処法についてご紹介します。
[リードランキング]目次
職場の困り者!幼稚な人の5つの特徴と心理

職場にいる、いい大人なのにすること言うことが子供みたいな人。
そんな幼稚な人は自分に構って欲しかったり、自分の思い通りに相手を動かそうとして、泣いたりキレたりする厄介な存在です。
なぜこの人たちは幼稚な行動を繰り返すのか、その特徴と心理をご紹介しますね。
1.感情のコントロールができない
幼稚な人たちは、自分の感情をコントロールすることができません。それは赤ちゃんそのものの態度です。
自分が不機嫌な時にはそれを隠そうとしませんし、「自分は怒っている」ことを周りにアピールしたいので、すぐに感情を表に出します。
さらに被害者意識も強いので、人に何か言われると「攻撃された!」と大騒ぎする困ったちゃんなのです。
2.我慢ができない
幼稚な人は、いつも自分が一番でないと我慢ができません。
これは幼稚な人が親に甘やかされたり、怒られたりしないまま大人になっていることが大きな原因ですね。
そのため自分の感情を抑えたり、他の人に合わせたりということができず、職場を引っかき回します。
また、仕事でも考えなしにすぐ行動してしまい、空気が読めない人と思われがちですね。
3.人に何かをしてもらっても感謝の気持ちを持てない
幼稚な人は、自分本位にしか物事をとらえません。
そのため、人に何かをしてもらっても当然だと考えているので、お礼を言ったり感謝の思いを抱くことも皆無です。
そればかりかやってもらうことが当然だと考えているので、相手があきれてしてくれないようになると、「前はしてくれたのに!」と怒り出したりします。
4.人がいい思いをしているのが許せない
幼稚な人は、人がいい思いをしているのが許せません。
人がほめられたり、物をもらっているなど、自分より差をつけられることが我慢できないんですね。
自分が思い通りになるような人生を歩んできたので、人が不幸になっていたり悲しい思いをしているのを見ている方がうれしい、という心理がいつも働いています。
5.思い通りにならないと泣き出す
幼稚な人は、自分が中心でないと我慢できません。
そのため相手が自分の言うことをきかなかったり、自分が主役になれないと子供のように泣きわめきます。
その様子は、まるで欲しいおもちゃを買ってもらえず、泣いて言うことをきかせようとする子供そっくりです。
巻き込まれたくない!職場で迷惑なベビー社員5つのタイプ

自分の思い通りにならないと泣いたりキレたりする、幼稚な人たち。
一緒に働いているだけでも困り者なのに、絡まれたりするとさらに厄介ですよね。
こんな職場の幼稚な人に、「ベビー社員」というネーミングをつけた社会保険労務士の田北百樹子さん。
ベビー社員には5つのタイプがあり、振り回されないためにはそのタイプ別にも対処が必要です。
そこで、田北さんの著書「ベビー社員 職場をイライラさせる幼稚な人の深層心理」で紹介されている、ベビー社員のタイプについて詳しくご紹介します。
ベビー社員タイプ1:主演女優症型
いつでも自分が主役で、自分中心に世界が回っていないと不機嫌になるのがこのタイプ。
また、すぐに悲劇のヒロインになりたがる傾向にあり、SNSでも構ってもらいたがるあまりに意味深な書き込みをしたり、自分が主役になるためには人にどんな迷惑をかけても平気です。
ただし「自分が一番」と言いながら、実績や実力が伴わないので人が離れていきがち。
そうなると、「みんなが仲間はずれにする!」と大騒ぎしたりします。
このタイプの場合は、自分が大事にされている、頼られていると思えば大人しくなるので、その人の居場所を確保してあげるようにしましょう。
ベビー社員タイプ2:ヒガミーライン型
とにかく人が自分よりいい思いをしているのが気にくわないのがこのタイプ。
田北さんの著書によると、ネーミングの由来は地雷を踏んだ兵士を描いた『エネミーライン』から。
このタイプの人は、自分の中で妬みやひがみの特定のラインがあり、そこを踏むと攻撃したり嫌がらせをしたりします。
このタイプが側にいる時には、うれしいことがあってもその人の前ではしゃいだりしないこと。
上司がこのタイプの場合は、さりげなく上司に恩を着せるような言い回しをしましょう。
ベビー社員タイプ3:女帝たきやま型
たきやまとは、幕末に江戸城の大奥で権力を握っていた「瀧山」のこと。
自分がなんでも把握していないと気が済まず、上司には従いますが部下には当たり散らしたりと暴君のように振る舞うのがこのタイプ。
瀧山は女性ですが、男性でもこのタイプはいます。
どちらの場合でも、自分がいないと仕事が回らないように職場をいいようにしているので、部下の人はいつも辛い思いをすることになりますね。
このタイプには逆らわず、自分のすべき仕事だけをしてやり過ごすしかありません。
ベビー社員タイプ4:ひとり懲罰委員会型
ベビー社員の中でも攻撃的なのがこのタイプ。
自分よりいい思いをしている人、「あんな人があの地位にいるのは納得いかない」と思う人に対し、容赦ない攻撃をします。
また、相手に対して謝罪や補償を求める人も。
本人はあくまでも自分の正義感に従って行動しているので、実は一番面倒なタイプでもあります。
このタイプとは、話し合いをしても感情のぶつけ合いになりがちなので、中立の立場の人を交えて話し合いをするといったことが必要になるでしょう。
ベビー社員タイプ5:フローズンマウス型
自分が思ったことをすぐ口に出す、空気の読めない人がこのタイプ。
自分は正しいと思っているので、「自分が言ってあげないと」と毒を吐きます。
自分が言われて嫌なことでも、平気で口にしてしまうのです。
このタイプが周りにいる場合、注意しても逆に注意した人が悪者にされたりしますので、「幼稚な人なんだな」と受け流すようにするしかありません。
職場でイライラ!ベビー社員に振り回されないための5つの対処法

ベビー社員の思考は赤ちゃんそのもの。
大人になりきれず、周りもそれを直さなかったために、大人になってもわがままで周りを振り回します。
そんなベビー社員に振り回されないために、あなたが注意すべきことと対処法をご紹介しますね。
1.相手に干渉しないようにする
いくら相手が幼稚だといっても、それを相手に注意したり怒ったりするのは無駄なことです。
幼稚なまま大人になってしまった相手は、それが悪いことだとは思っていませんし、逆に注意した人に恨みを抱いたりするんですよね。
職場では、必要以上に相手に構わないようにしましょう。
2.プライベートな話や情報を教えない
職場では、仕事の話だけをすることが大切です。
プライベートな話は、幼稚な人にとっては格好の攻撃のネタにしかなりません。
そればかりか、「あの人ばかりいい思いをして許せない」とターゲットにされる可能性も。
幼稚な相手には、仕事に必要でないプライベートや自分の情報を教えないようにしましょう。
3.ターゲットとして認識されないよう弱みを見せない
幼稚な人にターゲットとして認識されると、いろいろと面倒になります。
そのためには、幼稚な人に攻撃する理由を与えないことが必要ですね。
そのためにも、
- いいことがあっても幼稚な人の前では口にしない
- 幼稚な人の前でミスやへまをしない
- 幼稚な人の前では出しゃばらない
ことを心がけましょう。
幼稚な人の前では、問題にならない無難な人でいるのが一番です。
4.機嫌がいい時に近づくようにする
幼稚な人を怒らせないことも、幼稚な人に絡まれないための対処法の一つ。
職場ではどうしても幼稚な人とやり取りをする必要がありますし、面倒だからと避けていると、逆に目をつけられかねません。
話しかける時には、相手の機嫌がいい時を狙うようにしましょう。
5.幼稚な人だと思っても表情に出さないようにする
幼稚な人は自分の感情で周りを振り回すため、同じ職場にいると仕事をしたくない、話しかけられたくない、と思ってしまいがち。
その気持ちは間違いではないのですが、うっかり表情に出さないようにすることも大切です。
幼稚な人はそういった雰囲気や反応に敏感なので、絡まれてしまうこともあるんですよね。
心の中で「この人は幼稚だから仕方がない」と思うだけにして、相手には悟られないようにすることが大切です。
【まとめ】幼稚な人は変わらない!巻き込まれないためには職場の自分側を変えよう

幼稚な人は、自分の思い通りにならないと赤ちゃんのようにヒステリーを起こす困った存在です。
ただし、職場で自分の上司や同じ部署の同僚でそんな人がいる場合、相手のわがままに巻き込まれたり、べったりと張り付かれてしまうこともありますよね。
近づかず関わり合いにならないのが一番ですが、それが難しい場合や、ターゲットにされて毎日攻撃をされるようであれば、異動や転職を考えましょう。
幼稚な人は、赤ちゃんのまま大人になった人。決して大人にはなれない人なのです。
「まともに付き合っても得にはならない」と考えるようにすることが大切ですね。
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