仕事で大変な時に親切にしてもらったら、誰でもうれしいものですよね。
さりげなく気遣ってくれる、仕事を手伝ってくれる、そんな優しい人はあなたの周りにたくさんいるはずです。
また、そんな風に自分も優しい人になりたい、そう考えながら毎日過ごしている人もいるのではないでしょうか。
ただし優しい人の中には、単に周りの空気を乱さないために「いい人」を演じている人もいるかもしれません。
ここでは、本当の意味での「優しい人」とはどんな人なのか、その特徴と優しい人になるための方法をご紹介します。
目次
本当に優しい人は強い?その性格と特徴6つ

辛い経験や苦労を重ねた人ほど、優しい人が多いといわれます。
それは、傷ついたり挫折した経験がその人を強くし、その経験から相手のことを思いやる優しさが身についていくから。
それでは優しい人とは一体どんな性格なのか、その特徴とともにご紹介しましょう。
1.優しい人は誰にでも平等に接する
優しい人は誰に対しても、ニュートラルな態度で接します。
いろいろな人がいる職場では、役職や立場、また噂などで人のことを判断しがちですよね。
ですが、優しい人は人によって態度を変えるようなことはありません。
たとえ自分を利用しようと近付く人でも、他の人と同じように接します。
2.優しい人は他人の心の痛みに共感できる
優しい人は、他の人の苦しみや悲しみに寄り添い、相手を思いやれます。
傷ついたり悲しい思いをしている友達に、「頑張って」「時間が癒やしてくれるよ」といった励まし方をする人がいますよね。
励ますことは大切ですが、悲しみのまっただ中にいる人は、そういった言葉では実は逆に傷ついてしまうことも。
優しい人は、自分も同じように苦しい思いをしたことがあるからこそ、黙って側にいてくれたり、話を聞いてくれたりします。
3.優しい人はいつも笑顔で穏やか
優しい人は、感情のムラがありません。
誰でも気持ちが落ち込むことや、気分が乗らないということはありますよね。
だからといって急に大声を出したり、思い通りにいかないからといってイライラして物にあたったりする人は、周りからも敬遠されてしまいます。
優しい人はどんな時にでも、自分の感情のコントロールができるのでいつも穏やかです。
4.優しい人はいつも相手のことを気遣える
優しい人は、相手のことを気遣える人です。
話をする時にいつも自分のことしか話さない人、また自分の損得ばかりを考えている人は、だんだんと人から敬遠されてしまいがち。
優しい人は、相手のことをいつも立てることを考えています。
そのため弱い立場にいる人や、苦しんでいる人にすぐ気づき、手を差し伸べることができるのです。
5.優しい人は相手に求めすぎない
優しい人は、相手に期待をしません。
人は誰でも、何かをする時には見返りを無意識に求めがち。
「求めていない」と口で言っていても、何か相手にした時にお礼を言ってもらえなかったり、自分がないがしろにされるとがっかりしてしまったりします。
優しい人は、自分のことよりも相手のことをいつも優先して行動するのが当たり前。
そのため、相手からの見返りも期待していませんし、そもそも考えていないのです。
6.優しい人は相手のことを肯定できる
優しい人は、誰のことも否定しません。
優しい人は世の中にはいろんな人がいることを知っています。
そして、そのことを当たり前のこととして受け入れているので、人を見た目で判断することもありません。
自分が拒絶されたり、否定された経験があるからこそ、誰のことも肯定できるおおらかさを持っているのです。
どう違うの?「いい人」と「優しい人」の5つの違い

優しい人と恋愛をしたい、結婚をしたいと考える女性にとって、優しいけれど「いい人」は対象から外れがちですよね。
それでは、「いい人」はどう優しい人と違うのでしょうか。その違いをご紹介します。
1.いい人は周りの空気を読んで引いてしまう
いい人は人と争ったり、空気を乱すことが苦手です。
優しい人は相手のことを思いやり、時には厳しい言葉をかけることもありますが、いい人はつい相手の顔色をうかがってしまいがち。
そのため、言うべきことを飲み込んでしまい、一人でストレスを抱えてしまったりします。
優しい人は、自分がその場で悪者になるとしても、言うべきことはちゃんと言える人ですね。
2.いい人は相手の言いなりになってしまうことがある
いい人は、相手の感情や場の空気に敏感です。
なるべく波風を立てないよう、頼まれたことにNOと言えないこともありますね。
そのため、人によっては「便利な人」として扱われてしまいがちです。
断ると相手と気まずくなってしまうので、自分のキャパを超えた仕事を引き受けてしまったりしますね。
優しい人は自分の許容量を分かっているから、できないことはできないと言い、便利屋さんにはなりません。
3.いい人はいつも他人を優先してしまう
いい人は、常に相手のことを優先します。
それは優しい人も同じなのですが、いい人の場合は自分の気持ちをあまり考えません。
そのため、自分の気持ちに添わないようなことでも、ついやってしまい自己嫌悪に陥ってしまいます。
優しい人は他人のことをいつも考えていますが、自分の立ち位置も分かっているので無理はしません。
4.いい人は他人にとって都合のいい人になりがち
いい人は、つい相手にどう思われるか考えて行動しがちです。
そのため、周りの人から都合のいいように扱われてしまうんですよね。
頼めば嫌といわないことが分かっているので、職場で損な役回りになったり、恋愛関係で物足りないと言われることも。
優しい人は、時には厳しく冷たく人に接することもあり、相手にとっての都合のいい人にはなりません。
5.いい人は尊敬や信頼を集めるのが難しい
いい人は周りに流されやすいことから、「自分の意見を持っていない人」と思われがちです。
そのため、人に尊敬される対象になりにくいんですよね。
優しい人は自分の意見や意思がしっかりあるので、人に何かを言われたからといってそれを曲げたりはしません。
もちろん他人の意思を優先して、自分にできることをするなど場の空気を持った行動をしますが、決断力や行動力があるからこそ、周りに信頼され尊敬の対象となるのです。
本当に優しい人になるには?そのための6つの方法

本当に優しい人は、自分がいつも軸にあるので、ぶれることがありません。
そして、優しい人は経験を積んできたからこそ我慢強く、誰に対しても優しく接することができます。
そんな優しい人になるための具体的な方法をご紹介しましょう。
1.自分ができないことはきちんと断る
できないからといって、それを後ろめたく思う必要はありません。
自分の能力はどれぐらいなのか、また自分は何ができて何ができないのかを把握しましょう。
その上で、できないことを頼まれた時には、きちんと断る勇気を持つことも必要です。
2.嫌なことにきちんと向き合う
仕事で困難なことにぶつかったりすると、何もしない前からあきらめたり言い訳を考えたりしていないでしょうか。
嫌なこと、辛いこと、そういった経験があなたをもっと強くしてくれます。
嫌なことに向かい合う勇気が、あなたをもっと優しい人にしてくれるのです。
3.どんなことにも感謝して過ごす
どんな小さなことにも、感謝して生きるクセをつけましょう。
それこそ平穏な1日が過ごせた、楽しいことがあった、そんな些細なことに対してでかまいません。
どんなことにも感謝して過ごすことができれば、些細なことに腹を立てたりすることがつまらないと思えてくるはずです。
4.人の痛みに同情するのではなく共感する
悲しみや苦しみの最中にある人に対して、「かわいそう」「大変だね」と同情するのではなく、その痛みに寄り添えるようになりましょう。
自分がその立場だったらどんな気持ちになるか、どうして欲しいのか、そういった想像力を働かせることができるようになれば、相手の心を癒やせるようになります。
5.人だけでなく物や動物にも優しくする
人に対して優しくすることも大切ですが、自分の周りにある物や動物にも優しくしましょう。
物を大事にすること、動物を可愛がることは、人に優しくすることにもつながります。
物に当たり散らす自分にならないことから始めてみましょう。
6.人の話をきちんと聞いてから自分のことを決める
人から意見を求められたり何かを決める時に、自分が先に意見を言うのではなく、まず相手の意見を聞くことを心がけましょう。
相手がどうして欲しいと考えているのか、何をしたがっているのか、その気持ちを知ることができれば自分が何をすればいいのか分かるはず。
自分のことばかりを考えるのではなく、まず相手を立て、そこから自分ができることをしていけば場も乱れず、皆が気持ちよく仕事をすることにつながります。
【まとめ】本当に優しい人は強い心を持っている!あなたも職場で必要とされる人になろう

優しい人にも、いろいろなタイプがあります。
誰にでも優しい人が本当に優しいかというと、実は自分が傷つかないために優しくしているだけ、という場合もあるんですよね。
本当に強い人は、周りの空気に流されることなく、自分がどうしたいのか、自分には何ができるのかを考えています。
そのため、優しい人は自分の弱さやできないことを素直に受け止め、その上で自分にできることをいつも考えて行動しているのです。
人に利用されてしまうだけのいい人で終わらないためにも、本当の意味での優しい人になれるよう、心を強くし、余裕のある人間になりましょう。
そのことが会社での人間関係を良くし、結果的にあなたが活躍できる職場作りにつながります。
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