薬局やドラッグストアなどで働く薬剤師は、専門知識もあり頼れる存在ですが、実際には厳しい職場環境で働いている人が多くいます。
特に狭い空間で同じ人間が毎日顔を突き合わせて仕事をすることもあり、その職場で上手くいかないとかなりのストレスですよね。
独立した薬局だけでなく、病院に付属している薬局の場合は、病院との関係に悩まされることもあります。
ストレスや疲れで取り返しがつかなくなる前に、またそういった環境を改善するために、今すぐできる解決方法を詳しく紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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目次
薬剤師を辞めたい!辛くて仕事を辞めたくなる5つの理由

学校で勉強してせっかく薬剤師になれたのに、仕事が辛い、辞めたい…そんなことを考えて悩む人は実は多くいます。
なぜ辞めたくなってしまうのか、その理由を見ていきましょう。
1.仕事が覚えられず叱られてばかりいる
新人の方にとにかく多い悩みが、「仕事が覚えられない」という悩みです。
薬局にもよりますが、総合病院などの場合はとにかく取り扱う薬が多くありますよね。
さらにジェネリック医薬品など、本来の薬と同じ成分であってもより安く提供できる薬があるため、常に確認し把握しておかなければなりません。
いくら学校で勉強しているとはいっても、薬はどんどん新しいものが開発されるので働きながらも学ばなければなりませんし、専門の病院だと取り扱う薬の種類も違います。
そのため先輩に教えてもらう必要があるのですが、忙しい現場だと聞くだけでも怒られてしまって、誰にも聞くことができないといった悪循環に陥ることも。その結果、うつ病になる人もいます。
2.大きなミスをしてしまった
間違った薬を処方してしまった、また渡す相手を間違えてしまったなど、ミスをした場合にも辞めたいと考える人は多くいます。
薬は患者さんの命に関わるため、ミスは許されません。
それでも仕事に慣れていない新人の頃、また仕事に慣れてきてからうっかりミスをしてしまうことは、十分にあり得ますよね。
あってはいけないことだと分かっていても、人間ですからミスをしないとも言い切れません。
失敗をしてもすぐにやり直しができたりすればいいのですが、患者さんがうっかり服用してしまったということになると、クレームになったり上司に責められたりして追い詰められてしまう人も多くいます。
3.人間関係で悩んでいる
薬局はどの場所でも、基本的には同じ人間が毎日顔を合わせるため、他の部署よりも人間関係の悩みは深刻です。
気の合わない人がいたり、上司が苦手な人であっても、そこで働く以上は逃げることができません。
私も知り合いで薬剤師をしている人がいましたが、四六時中顔を合わせているので気詰まりになり、昼休みはちょっと遠いけど自宅に帰って寝ていると言っていました。
このように人間関係で悩んでいても、相談がしにくい環境なので、解決することができずストレスに悩まされがちです。
4.患者さんとの対応が苦痛
薬剤師は薬の調剤以外にも、接客もこなさなければならないので、患者さんとの対応に悩まされる人も多くいます。
特に病院に来ている人は基本的には調子が悪くて来ているため、ささいなことで怒り出す人も。
理不尽だと分かっていても、薬剤師である以上その怒りを受け止めながら薬の説明もきちんとしなければなりません。
元々接客が好きではない、また苦手意識がある人は、患者さんに対応するだけで疲れてしまうことも多く、辞めたい気持ちが強くなってしまいます。
5.長時間労働・休みがない
薬剤師の仕事は患者さんありきなので、定時で帰ることができません。
また有給の取得率も低く、長時間労働が当たり前になっている職場も多いのが現実です。
さらに薬剤師は不足しているため、ドラッグストアなどで働いている場合は他の店舗にヘルプでかり出されたりと、休日を取ることもままならない環境で働いている人もいるんですよね。
そういったことが当たり前になっているため、改善しようという動きもなく、劣悪な環境がまるで伝統のように継続されている薬局も少なくありません。
こんな現状なら辞めていい!薬剤師が転職すべき4つの基準

「せっかく入ったんだから3年ぐらい頑張ってみないと」とよく言われますが、以下のような現状の場合は問題です。
あなた自身が追い詰められることのないよう、辞めるべき現状を詳しくご紹介しますね。
1.仕事の研修制度や先輩のフォローがない
薬剤師の仕事は毎日インプットが必要です。そのため研修会などに積極的に参加し、薬の知識を得ていかなければなりません。
しかし日々の業務が一杯一杯で、そういった研修に参加することができない環境の場合は問題です。
また忙しいからといって、新人の研修もせず、できない人間扱いをするような薬局で働き続けても得るものはありません。
2.お局様などがいてその人を中心に仕事が回っている
本来は助け合って業務を回していかなければならないのに、面倒な業務やパソコン入力などを後輩に押しつけて自分は仕事をしない、そんないわゆる「お局様」がいる職場も問題です。
上手に立ち回れる人ならいいのですが、毎回割りを食わされる立場になっているのであれば、思うように休みが取れなかったり、残業が積み重なったりしがちなのでそこで長く働く理由はありません。
3.ミスした時に上司に暴力まがいの対応をされる
薬局では常に患者さんと接することが多いため、表面上は穏やかに接客をしているように見えます。
ただし問題のある上司に、ちょっとしたことで以下のように対応されている場合は問題ですね。
- ミスをした時に舌打ちされる
- 思い通りにいかないことがあると乱暴にドアを閉める
- 横で壁を蹴られた
- できない人間だと名指しで言われる
これらはどれもパワハラです。
上司の顔色をうかがいながら仕事をしているのであれば、その上司からは少しでも早く離れる必要がありますね。
4.転勤が多く落ち着いて仕事ができない
ドラッグストアのチェーン店で働いている場合は、他の薬局と違い、転勤が多くあったりしますよね。
そのため思うように仕事ができない、他の店に手伝いに行かされるといったことが増えます。
またドラッグストアの場合、薬剤師だからといって処方箋だけが仕事ではありません。
品出しをしたりレジ打ちをしたりと、薬剤師としての仕事を落ち着いてできないことも多くあります。
薬剤師の仕事が辛い!辞めたいと思う時にやっておくべき4つの解決法

薬剤師という仕事が好きであっても、職場環境や人間関係が上手くいかないと仕事にも影響が出てしまいます。
今の職場で辞めたいと思って辞めてしまう前に、以下のような解決法を試してみましょう。
1.分からないことはどんどん周りに聞いてみる
分からないことをそのままにしてミスをすれば、患者さんの命に関わります。
分からないことはどんどん周りに聞きましょう。たとえ叱られても嫌な顔をされても、ミスするよりはマシですよね。
ただし、同じことを何度も聞くのは、できない人扱いされても仕方ありません。
自分でもきちんと仕事ができるように日々努力することも必要です。
2.独学でできることは自分で勉強する
分からないことはすぐ聞くのが早いですが、そればかりでは自分の成長にはなりません。
自分で勉強ができる範囲は、自分で何とか解決していきましょう。
残業が多かったりして自主的に学ぶ時間が少ないと感じるかもしれませんが、薬局内にある薬はすべて把握する気持ちがなければ、今後も同じように悩むことになります。
また薬局や病院によっては、研修に参加させてくれる職場もありますので、積極的に参加していくことで自分の自信につながりますよ。
3.上司に相談して配置換えや異動をする
薬剤師は人材が少ないため、周りの顔ぶれが変わることがほとんどありません。
そのため人間関係に悩んでも、そこから脱出できないためストレスを抱え込んでしまうんですよね。
ただ、総合病院や専門病院での薬剤師は調剤薬局やドラッグストアで働く場合と違い、いろいろな部署での仕事があります。
調剤薬局やドラッグストアでは人間関係に悩んでもそこを辞めない限り解決しませんが、病院の場合は他の部署に行けば経験を積むことにもなるので、思い切って異動を願い出るのも方法の一つですよ。
4.転職サイトで評価してもらえる職場を探す
給与が安い、残業が多すぎる、何より薬剤師として働いているのにやりがいを感じない…そんな職場に長く働く意味はありません。
他の職種と違い、薬剤師は経験を積まないと意味がありませんので、積極的に転職を考えましょう。
薬剤師専門の転職サイトを活用すれば、今よりも好条件の職場を探すことも可能ですし、どんな職場なのか雰囲気を知ることもできます。
今の職場でストレスに押しつぶされる前に、できるだけ早く転職活動を始めておきましょう。
【まとめ】職場が合わないなら転職しよう!薬剤師転職サイトで好条件の職場を見つけよう

薬剤師は専門知識が必要な仕事ですが、病院内では地位が低かったり、なんでも仕事を押しつけられたりと、業務がブラック化している薬局も少なくありません。
またドラッグストアなどで働く場合、薬剤師としての仕事以外の業務をさせられたり、一人で薬剤師の業務をさせられたりと、思っていた以上に自分の責任が重くなることも。
「こんなはずじゃなかった」と思うことも少なくありません。
ただし薬剤師の場合、職場環境が変われば適正な評価を受けて仕事がしやすくなることも多いので、今の職場が合わないと思うのであれば、薬剤師向けの転職サイトを使って新しい職場を探しましょう。
あなたが生き生きと働ける職場は必ずあります。
せっかく取得した薬剤師の資格を生かしながら充実した仕事ライフを送るためにも、ぜひ薬剤師転職サイトを活用して転職活動をスタートさせてくださいね。