- 「人間関係がイヤだから、もう辞めます」
- 「待遇が悪すぎるから、退職します」
これが本音の退職理由だとしても、言えない…という人がほとんどだと思います。
退職の意を伝える際にはいったい、上司や会社にはなんて言えばいいのでしょうか?
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目次
嘘も方便!会社を辞める時は本当の退職理由を言わなくていい

会社を辞める際に、悩むことの一つが「退職理由」です。
辞めるということは、会社に不満があるということ。
人間関係だったり、待遇だったり…退職理由を伝えなきゃならない上司そのものが退職理由だったり。。
でも、
「会社に不満があるから辞めます」
なんて、本音をそのまま伝えてしまうのはNGです。
正直に不満を話してしまえば角が立ちますし、その後面倒なことになりますからね。
「嘘も方便」。本当の退職理由は正直に話さないようにしましょう。
ただし、あまりにも自分の状況に合わない退職理由を述べるのもよくありません。
すぐバレるからです。
やめた方が良い!すぐにバレる可能性のある嘘の退職理由4選

いくら本音の退職理由を言ってはいけないからといって、自分とかけ離れているものを伝えるのもNG。
すぐにバレてしまうような嘘の退職理由は、後々自分を苦しめることになります。
「嘘も方便」ではありますが、すぐにバレる嘘では逆効果ですね。
バレる可能性が高いためやめた方が良い退職理由は、
- 引っ越しや家族の転勤
- 親の介護
- 結婚
- 体調不良や病気
です。
バレる退職理由1・引っ越しや家族の転勤
どうしても今の会社の状況が厳しく、とにかくスムーズに退職するために、親の調子が悪く実家に帰ると嘘をついてしまいました。
本当は親も元気で、特に引越しもせず、今の住所に住むつもりなのですが。。会社からは年末調整手続きの関係から新住所を教えてほしいと言われています。引越しの予定もない私は、とりあえずどこかに私設私書箱を作って、その住所を会社に伝えようと思うのですが、何か問題はありますか?
こんな風に、引っ越しを退職理由にしてしまい、その後悩んでしまう人もいます。
親の都合・夫の転勤などで「引っ越しするから退職します」という理由は、確かに一見筋が通っていますよね。
でも、退職後にも今の土地に住み続ける場合、前の会社の人に偶然会ってしまう可能性があります。
「引っ越しはなくなった」とこの時に言えばいいのですが、そういう嘘の積み重ねが心の負担になってしまう人なら、この理由はやめた方がいいでしょう。
- 同僚に転居先の住所を教えてほしいと言われる
- 退職後近所でバッタリと会う可能性がある
- 年末の源泉徴収票を送るから新住所を教えるように言われる
こんな可能性があるので、「引っ越し」という退職理由は微妙です。
バレる退職理由2・親の介護
”親の介護”というものも、使われることが多い退職理由の一つです。
本当なら良いのですが、嘘で退職理由にするとバレてしまいやすいので要注意ですね。
会社が突っ込んでいろいろ聞いてくるかもしれないし、その際にまた嘘を重ねなければならなくなります。
また、会社をやめた後に親と一緒に出かけたりした際に、会社の人に偶然見られてしまうなんて可能性もありますね。
都会はもちろん、田舎だったらさらに親が元気かどうかバレてしまう可能性が高いです。知ってる人にバッタリ会いやすいですからね。。
退職後、親と一緒に出かけているときに、「誰かに見られたどうしよう…」なんて、ずっと落ち着かない気持ちになってしまうでしょう。
しかも、もしそんな嘘をついて本当に親が倒れてしまったら、罪悪感が大きくなってしまいます。
そんな不安を抱えてしまいやすい人は、最初から”親の介護”などという嘘の退職理由はつかない方が無難です。
バレる退職理由3・結婚
”結婚で退職”というのは女性が使える退職理由の一つであり、円満に退職できるメリットがあります。
でも”結婚”という退職理由も、バレてしまいやすいのでやめた方が良いですね。
「結婚するから辞める」と言われれば、周りも放っておきません。
おめでたいことだからといろいろと聞いてくるし、お祝い会のような送別会を開いてくれる可能性もあります。
あとは、”結婚祝い”を送られてしまう可能性が高いこと。
本当に結婚するわけでもないのにお祝いのお金をもらうことに対して、大きな罪悪感を感じてしまいます。
また、結婚していないことが後々バレたら、その時いろいろ言われてしまうのも怖いですよね。
本当に結婚の予定があるなら良いのですが、もしないならその後罪悪感にかられないためにも、結婚という退職理由は使わない方が良いでしょう。
バレる退職理由4・体調不良や病気
自分の体調不良や病気を退職理由にする人もいます。
でも、できればそれもおすすめしません。
会社によっては、医師の診断書が必要とされる場合があるからです。
実際に病気じゃないなら診断書も用意できないので、かなり窮地に追い込まれてしまいますよね。
また、次の就職先に「前職照会」をされる場合もあるので、病気が理由で退職したことがバレてしまう可能性もあります。
面倒なことや不都合なことが多いため、できれば体調不良や病気という退職理由もやめましょう。
転職時に上司を納得させるおすすめな退職理由5選

どのような退職理由なら、感じ悪くならず嘘もバレずに円満退職できるのでしょうか?
次は、上司も納得するおすすめな退職理由を5つご紹介します。
おすすめな退職理由1・キャリアアップしたい
鉄板な退職理由としては、「キャリアアップしたい」というものがあります。
今の会社ではこれ以上自分のやりたいことが実現できない場合、キャリアアップのために違う会社に転職するということは、ポジティブでこれ以上ない理由となります。
ただ、年収アップという意味でのキャリアアップというのだけはNG。
仕事内容としてのキャリアアップなら、上司も会社も納得してくれるでしょう。
その際には、キャリアアップの内容をしっかりと作成しておくこと。
この会社ではその業務が実現できない理由を、明確に答えることが必要になります。
答えられなかったら嘘だとバレてしまうので、きちんと答えを用意しておくようにしましょう。
おすすめな退職理由2・他にやりたい仕事がある
「他にやりたいことがある」というのも、ポジティブかつ引きとめにくい退職理由です。
- 以前から○○の仕事をやりたいと思っていました
- ○○の仕事をするのが昔からの夢でした
なんて答えれば、特に反対されることもなく納得してもらえるでしょう。
もし本当にやりたい仕事がなかったとしても、聞かれた時には答えられるように用意しておくのが大事です。
聞かれて答えにつまってしまったら、それこそ嘘だとバレてしまいますからね。
今とは別の業種に転職したいなと考えている場合は、この「他にやりたい仕事がある」という理由がベストかなと思います。
おすすめな退職理由3・起業することにした
「自分で独立起業することにしました」というのも、使える退職理由の一つです。
”今の会社に不満はないが、自分のさらなるステップアップのため”という雰囲気を出しておけば、円満に退職できるでしょう。
実際に起業するつもりの人は良いのですが、嘘の人はちゃんと起業内容まで用意しておくこと。聞かれる可能性が大です。
その後違う会社に就職したことを知られた場合、「起業が失敗したので転職しました」と言えば問題ありません。
おすすめな退職理由4・友人の仕事を手伝うことになった
「起業した友人に誘われて仕事を手伝うことになった」というのも、退職理由として使えます。
もちろん、実際に友人の仕事を手伝わなくても構いません。
もし退職後に別の会社にいることを知られたら、「友人の企業が失敗したのでまた転職しました」と言っておけば問題ないです。
「自分が起業します」というより上司に言いやすい、というのがメリットですね。
おすすめな退職理由5・家業を継ぐことになった
もし実家が自営業なら、「家業を継ぐことになった」という理由も使えます。
「最初は継ぐつもりじゃなかったけれど、急に継がなくてはならなくなった」
これなら上司も引きとめにくいので、穏便に退職することができますね。
実家の家業を実際に調べられるということはないので、安心して退職理由として使ってください。(「どんな自営業なの?」といろいろ聞かれる可能性はありますが…)
ただこの理由は、自分の実家や奥さんの実家が自営業の人限定です。
もし本当は実家が家業をしていないなら、後で嘘だとバレる可能性もありますからね。
実家が家業をしている人の場合、本当に継がなくてもいいんです。
もしその後会社の人に会ったとしても、「事情が変わって別の者が継ぐことになった」ということができますしね。
「家業を継ぐなら仕方ない」と納得してもらえるため、円満に辞めやすい退職理由になります。
円満退職するために!上司に退職理由を伝える時のポイント

円満退職するためには、準備した退職理由をどう伝えるかが鍵です。
次は、退職理由の伝え方のポイントなどをご紹介しますね。
退職理由をうまく上司に伝えて円満退職するコツ
もっともらしい退職理由を用意しても、上司への伝え方次第で円満退職できるかどうかが決まります。
退職理由を上司に告げる時、できれば転職先が決まっていると良いですね。
在職中の転職活動は大変ですが、退職後に転職活動するのはもっと大変になります。
できれば在職中に転職を成功させておき、次の就職先を見つけてから上司に退職することを話しましょう。じゃないと、引き留めに合う可能性大です。
退職日は1~3カ月前には伝えておくのがベスト。退職を伝える時間帯は、就業時間外が良いですね。
直属上司へ相談をもちかけるのがマナーですが、みんながいるところで伝えるのはNGです。
個室で話す機会を設けてもらい、そこで上司と二人っきりになったら退職の意を伝えましょう。
その時は、謙虚な姿勢で話すのがポイントです。でも、退職の意志はちゃんと固まっているという感じで。
ここで初めて、先ほど用意した退職理由を述べます。
会社や上司を責めるような内容ではなく、自分の個人的な理由で退職するという感じで話せば、上司を嫌な気分にさせることがないため、円満退職ができるようになります。
退職後、前の会社の人と絶対に関わりがないかというと、そういうわけでもありません。
同じ業界や同じ地域で転職するなら、またつながりがある可能性があります。なので、喧嘩別れすることだけは絶対に避けましょう。
今後もつながりたいという姿勢を見せておくのが円満退職の秘訣ですね。
退職後の自分を苦しめないためにも、円満退職できるように、退職の旨を上司に伝える時には気を配りましょう。
- 在職中に転職活動して次の就職先を見つけておく
- 直属上司に個室で退職の相談をする
- その時は謙虚に、かつ退職の意志は固まっている感じで話す
- 会社や上司を責めず、自分の個人的な理由を退職理由にする
こんな感じの流れがベストですね。
上司に話すときは、柔らかい言い方で謙虚に話しつつ、意志は固いという感じで話すと良いです。
「もう上司とは今後会わないし」なんて思って、キツイ言い方をしたり不満げに話すなんてことは絶対しないように。”立つ鳥跡を濁さず”でいきましょう。
嘘の退職理由がバレてしまった場合
万一嘘の退職理由がバレてしまっても、損害賠償されたり退職できなくなったり…なんてことはありません。
でもまだ在職する場合、上司や同僚から嫌味を言われたり、針のむしろとなってしまうことも。
信用を失ってしまうため、できるだけ嘘はバレないように、嘘と思われないような退職理由を選ぶべきです。
やはり無難なのは、
- キャリアアップしたい
- 他にやりたい仕事がある
という退職理由ですね。
これなら嘘だとバレる心配はほとんどありません。
退職理由を言わずに「一身上の都合」とだけ言うのは?
「一身上の都合でやめます」という言い方は、確かに理由を考えずに済むので便利ですが、実際に使っている人はほとんどいません。
確かに、労働者は理由を述べずに退職することが憲法で認められています。
でも実際には、上司に退職の意を伝えた場合はちゃんと理由を話すのが常識なんですよ。
自分が上司だった場合を考えてみてください。
部下にいきなり「一身上の都合」とだけ言われて退職することを伝えられた場合、気になって本当の退職理由を聞きたくなりますよね。
その時、かたくなに理由を教えてもらえなければ、どう思うでしょうか。
部下から信用されていない感じがして、モヤモヤした気持ちを抱えることになります。
そんな状況で上司と部下が、退職まで円満に過ごせるわけはありませんよね。
つまり、あなたがもし退職理由を話さずに「一身上の都合」を突き通せば、上司や会社との関係は悪化してしまうってわけです。
円満退職をするためには、嘘でも建前でもいいから、ちゃんと退職理由を述べましょう。
その方が、お互いに嫌な思いをしないで済みます。
【まとめ】退職理由に悩んだら転職エージェントに相談しよう

本当の退職理由が堂々と言えるようなものなら良いのですが、ほとんどの人が言いづらい内容だと思います。
なので、自分に合った退職理由を事前に用意しておくのが無難ですね。
どの退職理由が自分に一番なのかわからない場合、転職エージェントに相談してみるのも一つの方法です。
転職エージェントならあなたに一番適切な転職理由を一緒に考えてくれるので、迷ったらぜひ頼ってみてください。