人間であれば誰しも、「きれいになりたい」「お金持ちになりたい」といった願望はあるものですよね。
ただそれを人に認めてもらい、「すごいね」「立派だね」といってもらえないと満足できない、人に認めてもらうことをひたすら考える、承認欲求の強い人がいます。
誰かが会話をしていると割って入ったり、とにかく自分が話題の中心にいないと気が済まず、周りの迷惑もかえりみず、個人の領域まで踏み込んでくるので困ってしまいますよね。
また、そんな承認欲求の強い人と一緒に仕事をするのは疲れます。
なぜそのように認められることに必死になるのか、承認欲求が強い人の特徴と心理、職場での対処法を詳しくご紹介していきますね。
[リードランキング]目次
認められたい!職場で承認欲求が強い人の7つの特徴

承認欲求が強い人にはどんな特徴があるのか、職場でよく見かけるタイプ別にご紹介します。
1.他の人より目立とうとする
承認欲求が強い人は、とにかく目立つことが大好きです。
SNSで自分のことを周りにアピールしたり、目立つために話を盛ったりしますね。
目立ちたい欲求が強いために気持ちがセーブできず、迷惑行為をしたり、嘘をついたりするといったことまでしてしまう場合も。
職場では人に褒められるような仕事しかしなかったり、地味な仕事は引き受けなかったりと自分勝手な行動をします。
2.自分の話ばかりをしたがる
承認欲求が強い人は、とにかく人に認められたい、褒められたいという気持ちが強いため、自分の話ばかりをします。
人が集まって会話をしているとすぐに話に加わってきて、強引に自分の話題を話し始めたりと、とにかく自分が中心にいないと気が済みません。
さらにSNSなどでは、自分語りが自由にできることからひたすら自分中心の話題を公開し続けます。
3.仕事を引き受けまくる
承認欲求が強い人は、とにかく褒められるためなら手段を選びません。
そのため仕事をして褒められると、さらに仕事を引き受けようとします。
うまくおだてればどんどん仕事をしてくれるので、周りの人からは「できる人」と思われていることも。
ただ、褒められたいがために自分のキャパを超えても仕事を引き受けてしまい、結果的に納期を遅らせたりして周りに迷惑をかけてしまうこともあります。
4.人の話を聞かない
承認欲求の強い人は、いつも自分のことを中心に考えています。
そのため自分の話はするのに、人の話を聞こうとしません。
そればかりか、会話をしていると相手の話ではなく強引に自分の話にすり替えて話し始めたりします。
そのためいつも自分のことしか頭になく、相手がいるということがすっぽりと頭から抜け落ちてしまい、とんちんかんな会話になってしまうことも。
それを自覚していないので、さらにトラブルになりがちです。
5.身内を大切にしすぎる
承認欲求が強い人は、自分の味方になってくれる人、いつも褒めてくれる人などを自分の家族と同じように「身内」として大切にします。
仲間思いという点ではいい人ではあるのですが、それが盲目的な身内びいきにつながることも。
そのため、明らかにその人に非があると分かっていても、身内ということだけでかばったりします。
そればかりか、身内を守るために相手を攻撃したりするなどトラブルを引き起こしたりするのです。
6.人のことをよく褒める
承認欲求が強い人は、自分のことを褒めてもらいたいという気持ちが強いだけに、相手のことを褒めることも忘れません。
また、褒められたいために友達を増やそうと努力をしていることもあります。
ただし、自分を褒めてくれる人や話を聞いてくれる人など、相手を自分の好みでランク付けして接しているため、相手を褒めるのはあくまでも自分のため。
実は、相手のことを理解しようとはしていません。
7.自分のステータスを主張したがる
承認欲求が強い人は、とにかく他人よりも自分が優位にいることをアピールしたがる傾向があります。
そのため分かりやすく学歴や年収、自分の持っているブランドものなどをアピールして、人に認めてもらおうと必死なんですよね。
また、
といったことを自慢する人がいますが、これも他の人より自分の方が上ということを誇示し、評価してもらおうとする考えからの言動です。
職場で承認欲求が強い人は女性が多い?その5つの心理

とにかく自分が認められるためなら、突飛な行動や言動も平気でしてしまう。
そんな承認欲求が強い人は、特に女性に多い傾向にあります。
友達同士で張り合い、周りを巻き込むことも少なくありません。
なぜそんなにも認めてもらいたいと思うのか、その心理をご紹介します。
1.他人の目や評価が気になる
承認欲求が強い人は自分に自信がなかったり、周りの人と比べて自分は平凡で魅力がないと思い込んでいるため、人に褒められたり認められることで自分の自信のなさをカバーしようとしています。
また人の言動や行動にも敏感で、自分が疎外されていると感じてしまうと不安になり、人の話に無理矢理入り込んで自分に注目を集めようとしてしまうのです。
2.挫折した経験からいつも不本意な気持ちでいる
思うように人生を過ごすことができなかった人も、承認欲求が強くなる傾向にあります。
そんな経験をすると、順調に生きている人がうらやましくなりますよね。
そのため、自分のしたことや頑張りをもっと認めて欲しいと考え始め、自分が考えていたような評価を得られないと心がざわつき、「みんなが自分を評価してくれない」とキレたりしてしまいます。
3.親から否定的な言葉をかけられて育ったせいで自信がない
承認欲求の強い人は、子供の頃に親から十分な愛情を受けていなかったり、またいつも否定されながら成長してきたことで自分に自信がありません。
そのため、他人に褒めてもらい認めてもらうことでしか安心できなくなってしまいます。
相手に褒めてもらうと安心できるため、相手に依存してひたすら自分のことを認めてもらおうと極端な行動に走ってしまうのです。
また逆に過保護に育てられた場合にも、両親の期待にこたえるため顔色をうかがいながら過ごすようになってしまうため、人に認められることでしか安心できなくなってしまいます。
4.過去の栄光を忘れられない
承認欲求が強い人は過去に成功したり、たくさんの人に褒められたことが忘れられず、「自分は他の人よりも優れているんだ」という考えから離れることができません。
そのため他の人が褒められたり認められているのを見ると、「自分の方がもっとすごい」「自分ならもっとできるのに」という気持ちが強くなり、さらに承認欲求が高くなってしまいます。
自分で認められるような努力や行動をする前に、過去の成功にしがみついて、今の自分はこんなものじゃない、もっとすごいんだということを主張してしまうのです。
5.自分の能力に自信がないので常に肯定を求めている
承認欲求が強い人は、仕事ができる人や人気者に対して強いコンプレックスを持っています。
自分を肯定してもらえるとその不安が払拭されるため、承認されることに必死になってしまいがちなんですよね。
自分に自信がないため自分からは行動できないので、人の目を気にしながらいつも仕事をする傾向にあります。
職場で承認欲求が強い人に対する5つの対処法

承認欲求が強い人は、そのことを指摘されたり自分を否定されると逆ギレしたり、やる気をなくしたりします。
また認められたい気持ちから、無理に仕事を引き受けて、逆に周りの人の足を引っ張るといったことも。
だからといって、その人のために毎回褒めたり認めてあげるということを続けるのは、大きなストレスになり疲れてしまいますよね。
そんな承認欲求の強い人に振り回されないためにも、職場でどう対応すべきか対処法をご紹介します。
1.深く関わらないようにする
承認欲求が強い人の中には、単に褒められたいだけの人もいれば、自分が一番でないと気が済まない人もいます。
どちらの場合も、付き合っていくのはかなりのストレスですよね。
さりげなく流しているつもりであっても、承認欲求の強い人は満たされるということがないので、常に承認を求めてきます。
付き合ってストレスをため込むことになるよりは、関わらない方が身のためですね。
特に自分が一番であることを求める相手の場合、常に自分を下げながら付き合うことになるので、よりストレスがたまります。
そんな承認欲求が強すぎる人とは、表面的な付き合いだけにとどめておきましょう。
2.小さいことでもしてくれたことにはお礼を言う
承認欲求が強い人の中でも、自分に自信がない人の場合には、褒めてあげる方が自信につながり、承認欲求がだんだんと小さくなることがあります。
小さいことでも「ありがとう」「助かる」といった言葉をかけることで、「あなたのしていることをちゃんと見ているよ」と伝えることが大切ですね。
ただしあまり関わっていると相手が調子に乗ってしまうこともあるので、注意しながら声がけをしましょう。
3.適度に相手のことを褒める
承認欲求の強い人の良いところをきちんと評価することで、承認欲求を満たしてあげることができます。
承認欲求が強い人は、自信がなかったり自分の能力がないと思い込んでいることが多いので、褒めることで職場でのその人の場所をきちんと作ってあげることも必要ですね。
居場所を見つけられれば、過剰な承認欲求を抑えることにもつながります。
4.承認欲求が強いことをきちんと指摘する
承認欲求が強いといっても、すべての人が面倒な人なわけではありません。
親身になって相談に乗ってくれたり、自分の味方になってくれる人もいます。
悪い人ではないんだけど、たまに承認欲求が強すぎる…と思う相手にはきちんと指摘してあげることも必要ですね。
友達や同僚としてこれからも付き合っていこうと考えている相手であれば、なぜそんなに承認欲求が強いのか、一緒に考えていくようにしましょう。
5.何を言っても伝わらない場合は離れる方法を考える
承認欲求が強すぎてあまりにも行動が度を過ぎている、またアドバイスをしても聞き入れてくれない、そんな相手の場合には縁を切ることも相手のためです。
そのままでは、あなたはいつまでも便利な人間として利用されかねません。
そういった考え方を曲げられずに今に至るのであれば、他人が直すことは難しいことがほとんどです。
また、自分でなくてもその人と上手くやっていくことができる人はいます。
あなたが無理をしてまでその人のために骨を折る必要はないのです。
【まとめ】職場で承認欲求が強い人のターゲットにされないためには転職も視野に入れよう

承認欲求が強い人は、相手に「すごいね」と言われたいがために、「私知り合いに社長がいるんだ」とか「仕事が終わらなくて徹夜した」など話を盛ったりします。
そういって周りの人が「すごいね」「さすがだね」と言ってくれるとうれしくなり、さらに調子に乗るといったことを繰り返してしまうのです。
また目立つことは頑張るのに、興味のない仕事はちゃんとやってくれないなど、周りが振り回されることもしばしば。
自分を認めてもらうために頑張る人もいますが、褒められても満足することがないため、行動がエスカレートしがちです。
そういった人に適度に「すごいね」「素敵ですね」といった褒め言葉をかけていると、「この人は私のことを認めてくれる!」とべったりと張り付かれてしまうことも。
自分にとってストレスを与える存在である場合には、異動させてもらうなどして物理的な距離を取るか、転職してきっぱりと縁を切ることも考えましょう。
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