新人の頃に、お酒の席で「仕事を辞めたい!と」愚痴ると、よく「3年は頑張ってみろ!」と社長に言われていました。
これは「石の上にも3年」ということわざからの言葉ですよね。
ただ時代が変わり、同じ会社で働き続けて定年まで働くことができることは難しくなっています。
会社自体、働き続けることができる安定が約束されたものではなくなり、働いていてストレスを感じるような環境で無理に働き続けても、意味がないということを誰もが考えるようになってきていることも理由の一つですね。
ここでは、「仕事に飽きてしまったから辞めたい」と考え始めてしまった時に、仕事へのモチベーションを保つためにできる対処法をご紹介します。
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目次
仕事に飽きたから辞めたい!と思うのはいつ? 4つのサイン

「仕事に飽きてきた」と何となく思うこともあれば、今までなかった体の不調が出ることもあります。
そこで、まずは仕事に飽きてきたと感じるサインについてご紹介しましょう。
1.仕事に対してやる気を保てない
仕事が始まると思うと気持ちがトーンダウンしてしまう、そんなことが続いていないでしょうか。
- 仕事をしていても集中力が続かない
- 仕事に慣れてしまってモチベーションが上がらない
- 頭を使わなくてもできる仕事で慣れてしまった
そんな状態だと、仕事自体がつまらなくなってしまいますよね。
2.職場で時間が経つのが遅く感じる・休日もダラダラ過ごしてしまう
仕事をしながらつい時計を見てしまう、なかなか進まない時計にうんざりしてしまうという状態も問題です。
せっかくの休みの日も、職場の延長のようにやる気が起きない……という状態も、仕事に飽きてしまっていることの悪影響といえますね。
3.このまま何年もこの職場で働く自分が想像できない
仕事をしていて不意に、「来年も再来年もこうやって同じことをしている自分」を考えて、憂うつになってしまのも仕事に飽きてきたサインの一つ。
私の友人に、「1年後この会社で働いている自分が想像できなかった」と言って会社を辞めた人がいます。
辞めることが面倒だからといって、自分に合わない職場で働き続ける方が実は辛いこともあるんですよね。
4.仕事をしていると将来のことが不安になり身が入らない
毎日仕事をしていて、「将来もこのままなのかな」と不安になったことはないでしょうか。
手応えの感じられる仕事をしていれば、飽きるということはないはずです。
誰でもできる仕事、自分が辞めても誰かがすぐ代わりに入ることができる仕事の場合、慣れてしまうと飽きてしまうのも意外と早いもの。
将来のことを考えると不安でたまらない、そんな毎日を過ごしているのであれば、あなたは今の仕事に満足していない、飽きてしまっているサインが無意識のうちに出ているのでしょう。
仕事に飽きたから辞めるのはアリ?辞める前に考えたい4つのこと

仕事に飽きたから辞めたい、というのはもちろん立派な退職理由ですが、そこで何も考えずに辞めてしまうと困るのは他ならぬあなた自身。
そこで、辞めたいと思った時にまず考えるべきことをご紹介します。
1.仕事は誰でも飽きがくるもの
仕事は誰がやっても、必ず飽きる時が来ることを理解しておく必要があります。
1万時間の法則、という言葉をご存知でしょうか。
これは、マルコム・グラッドウェルという方が「天才!成功する人々の法則」で述べている言葉のこと。
成功している人は一つのことを極めるために1万時間投資している、というものです。
もちろんこれがそのまま仕事に当てはまるわけではありませんが、毎日8時間週5日仕事をしている場合、2年か3年で1万時間に達してしまいますよね。
ある意味3年も同じ仕事をしていて、やる気が出なくなるのは仕方ないことともいえるのです。
つまりやる気が出ないのはあなたが悪いわけではなく、誰であっても仕事には飽きが来るものなので、仕方がないんですよね。
2.仕事に飽きても環境が変わる可能性がある
あなたが仕事に飽きてしまって辞めたいと悩んでいる時に、周りの環境が変わることもあります。
例えば、あなたが別の部署や新しい仕事を任される可能性もありますし、会社の方針が変わって今までとは違う仕事をすることになる、といったことです。
その場合には仕事に飽きるどころか、新しい仕事を覚えなければならなくなるので、今よりもやりがいを感じるようになる可能性があります。
3.仕事に飽きて辞めた場合に先のことを考えているか
仕事に飽きて辞めたい、と思った時にすぐやめた先のことも考えましょう。
仕事に飽きてしまうのは誰にでもあることで、それが理由で退職することは悪いことではありません。
ただし、「仕事に飽きたから辞める!」と勢いで辞めてしまうのは危険です。
しばらく仕事はしないで休むにしろ、転職活動をするにしろ、ある程度貯金がないと生活できなくなってしまいます。
辞めると決めたとしてもそれを実行に移す前に、準備が必要ですね。
4.転職などでアピールできるものを身につけているか
転職は思うほど簡単ではなく、相手にアピールできるものが必要です。
新卒ですぐに辞めてしまった場合はまだ転職しやすいのですが、ある程度年齢が高い場合、転職はだんだんと難しくなります。
また、人材を求めている会社は即戦力が欲しいので、ある程度実績がある人に来てほしいと思っているのは当然のこと。
転職の際アピールできるような力を身につけているか、また自分を必要としてくれる会社があるかどうか、よくよく考えて辞めるかどうかの決断をしても遅くはありません。
仕事に飽きたから辞めたい!その前にできるモチベーションを保つための5つの対処法

仕事に飽きてしまって辛い、でも今辞めたら生活ができない、転職するにも時間がかかるから何とかもう少し頑張りたい、そう思う時にできる対処法をご紹介します。
1.今の仕事で変えられることを試す
今やっている仕事の中で、工夫できること、変えられることを考えましょう。
仕事自体に飽きてしまっているとしても、仕事に取り組む方法を変えるといったことはできるはずです。
- 作業の無駄や効率の悪いところはないか考える
- 今やっている仕事の流れを入れ替えてやってみる
- 職場内で気になっている表示や掲示物を自分で修繕する
また今まで同じようにやってきた仕事を、自分で工夫して少し変えてみる方法もあります。同じことを繰り返さないようにしてみるのです。
2.自分で目標を設定してゲームのように仕事をする
自分を仮想の敵として、自分と戦うことを毎日の仕事と考えてみましょう。
例えば、仕事でデータの打ち込みを頼まれたとします。
いつもなら1時間かかっている仕事を、50分で今日は仕上げる!と自分で目標を設定して取りかかってみましょう。
「いつも1時間でやってるから今日も1時間でいいや」という気持ちでいると、緊張感もなくなるので、だんだん気持ちが集中できなくなります。
また、一緒に仕事をしている仲間の中で一番に仕事を終わらせよう、など毎日ゲーム感覚で自分に課題を課して仕事をするのもおすすめです。
3.仕事に役立つ資格や知識を身につける
職場で求められている資格や知識を、自分のものにしましょう。
特に頑張らなくても今のままの現状が維持できると思ってしまうと、楽な方に気持ちが流れてしまいます。
仕事で必要になる資格があるなら、それに向かって勉強を始めましょう。
今すぐ必要ではないとしても、その資格が将来あなたのことを助けてくれるかもしれません。
また、仕事の知識を自分のしている仕事以外にも広げていくことも大切です。
あなたが今事務をしているとしても、会社自体がしている事業についての知識を身につけることは、転職時に大きな武器になりますからね。
そうやって積極的に活動していくことで、仕事に飽きたという気持ちもなくなっていくはずです。
4.今の仕事とは別のことをさせてもらうよう上司に言う
上司に別にできる仕事はないか、直接聞いてみましょう。
どうしても「今の仕事をしているのは辛い」と思うのであれば、思い切って上司に相談するのも一つの方法です。
今の仕事に飽きてしまったことを正直に申告し、相談してみましょう。
今まで頑張って仕事をしてきたのであれば、上司も親身になって考えてくれるはず。
別の仕事をさせてもらう、また異動して環境を変えるといった方法も、自分一人よりは、上司の口添えがあった方がしやすいでしょう。
5.転職活動を始めてみる
相談してみても何も変わらない、また現状では何も変わらないのであれば、思い切って転職活動を始めてみるのも一つの方法です。
自分で工夫をしてもモチベーションが上がらないのであれば、その仕事自体があなたに向いていない可能性もありますしね。
今の仕事をしながらでも、できる範囲で転職活動をしてみましょう。
【まとめ】「仕事に飽きたから」と辞める前に今後のことも考えて行動しよう

仕事が毎日同じことの繰り返しで苦痛、またこのままでいいのか不安になることはありますよね。
もちろん、「仕事に飽きたから辞めたい」というのも立派な退職理由です。
ただし会社で働いている間は、「◇◇会社の営業部の○○さん」という肩書きがありますが、辞めてしまうとただの「○○さん」でしかなく、前の会社でスキルも資格も身についていない場合、転職できる可能性はどうしても低くなってしまいます。
ただ本当に仕事に飽きてしまっている場合、モチベーションを上げようと行動しても、効果がないことがほとんど。
その場合は辞めるべき時だと前向きに考え、今後どうしたいのか具体的に考えながら転職活動を始めるなど、まずは行動してみましょう。
あなたが生き生きと楽しく働ける職場は、必ずあります。
どうしても仕事に飽きて辛い状態なら、転職エージェントに相談して新しい職場を探してみるのも良いですよ。