学校を卒業した後、就職ができずに引きこもり、いわゆる「ニート」として過ごしている人は増えています。
表向きには「家事手伝い」で通しているとしても、いつまでも親の世話になって生きていくわけにはいきませんよね。
ただ就職したい!と考えていても、第一歩をなかなか踏み出せないで悩んでいる人は実は少なくありません。
例えば、
- 面接の時「何で仕事をしていないの?」と聞かれたらどう答えればいいのか分からない
- 「いい年をして働いていないなんて」と面接時にお説教されるという話を聞いた
- 面接対策をどうすればいいのか分からない
- 自己分析や自己PRのやり方が分からない
- 資格がない、未経験でも仕事があるか不安
このように、ニートの期間が長いほど、働く前の段階である仕事探しや面接へのハードルは高くなってしまいますよね。
ここでは、いつまでもニートでいたくない、この現状を打破するために正社員になりたい、と考えているあなたのためにすぐ役立つ就職活動の方法をご紹介します。
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目次
ニートから正社員になることは可能?その5つの理由

ニートから正社員になることは、不可能ではありません。
実際私の周りにもニートの友達は多くいますが、結婚を機に正社員になった人もいますし、仕事を求めて他県に移住した人もいます。
実際にニートからなぜ正社員になることができたのか、その理由をご紹介しましょう。
1.自分にできる仕事を探す
仕事を探す際に「自分ができる仕事」を探すことが、ニートでも正社員になることができる大きな理由です。
「好きなことをしたい」と考えて仕事を探してしまうと失敗しがちなんですよね。
この場合できる仕事のポイントとしては、
- 人と話をするのが得意
- 単純作業が得意
- 体力に自信がある
- 車の運転ができる
といったことが挙げられます。
「自分はこういった作業が得意」という強みがあれば、それに合った仕事は広範囲で探すことができるようになりますよね。
2.未経験でも受け入れてくれる会社を探す
新卒でない場合、ほとんどの会社では経験者を募集していることが多いため、まずは未経験者でも採用してくれる会社を探しましょう。
私の友人は、遠距離恋愛をしている彼女のために彼女の地元に引っ越し、その土地で職探しをしました。
ニート期間が長かったのですが、びっくりするぐらいの短期間で正社員に。
話を聞いてみると、全く土地勘もツテもない中、「未経験者採用」の張り紙がある会社に飛び込みで面接をお願いして回ったそうです。
もちろん、「彼女と結婚したい!」という熱意が大きな原動力だったと思います。
このように資格も経験もない場合であっても、未経験者を求めている会社であれば、ニートであろうとなかろうと働く意志が相手に伝われば正社員になることは十分に可能なのです。
3.仕事のある地域を探して就職活動をする
地域によってはそもそも求人が多くないところもあるため、希望する地域を広げて就職活動をすることも必要です。
ハローワークなど求人情報を探す場合、どうしても担当地域のみの情報になってしまうので、地域によってはアルバイトやパートの募集しか見つからないということが少なくありません。
これも友人の話ですが、電車で1時間ほど先にある地域では大きな工業地帯があり、常に正社員の募集がかかっていました。
友人は、通勤が十分可能であることを面接でアピールしたそうです。
その結果無事採用され、今は通勤に便利なその地域に引っ越しをして結婚し、今も正社員として働き続けています。
ニートの場合実家暮らしの人が多いのですが、ある意味では自由がきくので、求職するエリアを広げて探してみることも必要です。
4.ニートの期間中のことはきちんと面接で説明する
ニートであることを隠さず面接できちんと説明することは、あなた自身の人となりを伝えることにもなると考えておきましょう。
履歴書に職歴がない場合、面接ではほぼ100%、「卒業の後何をされていましたか」と聞かれます。
そこで「家族が病気で」とか「祖父母の介護があって」といった言い訳をしてしまうと、正社員と採用された後で、さらに嘘を重ねてしまうことにもなりかねません。
就職が決まらなかった、就職するきっかけがなかったなどニートであったことは隠さない方が、途中でやめたり投げ出したりしない人だと信用してもらえることにつながります。
5.なぜ働きたいのか目的を明確にする
ただ単に、「正社員になりたい」でも構いません。
なぜ働きたいのか、その理由がはっきりと言える人であれば、ニートでも正社員になることは可能です。
ニートから正社員になった友人は、彼女との結婚を考えていた人もいますし、「父親が定年退職なので自分が家族を支えたい」と就職活動を始めた人もいます。
単に「ニートをやめたい」でもいいのです。
相手にその真剣な気持ちが伝われば、正社員になることは不可能なことではありません。
ニートから就職できない!就職活動が上手くいかない5つの理由

熱意ややる気はあるのに、実際にあちこちの求人に応募してみたものの、ニートの期間が長すぎたせいかどこも採用してくれない!となると、「やっぱり働くのは向いていないのかな…」と落ち込んでしまいますよね。
なぜニートから正社員になれる人がいる一方で、上手くいかない人がいるのか、その理由をご紹介します。
1.面接に対して恐怖感がある
ネットなどで「ニートが面接に行ったらお説教された」といった体験談を読んで、無意識に面接に苦手意識があると、実際の面接で上手く話せなくなったりします。
特にニートの場合、アルバイトの経験すらないことも多いため、面接と聞くだけでも緊張してしまいがち。
上手く話せないのも困りものですが、逆に聞かれていないことまで話してしまったという失敗をして、だんだん面接が苦手になってしまったという人もいます。
2.アルバイトから正社員を目指そうと考えている
ニートからいきなり正社員になるのは難しい、と考えてまずアルバイト探しから始める人も多いのですが、実はこれも失敗する理由の一つです。
アルバイトから正社員に登用する制度がある会社は少なく、また制度があるとしても必ず正社員になれるとは限りません。
また、アルバイトに慣れてしまうと「お金も稼げているから今のままでもいいかな」と現状に甘えてしまいがちです。
本気で就職をしたい、正社員になりたいと考えているのであれば、あえて厳しい道を選ぶことも必要ですね。
3.会社に対して求めることが多すぎる
正社員として働くなら休みは欲しい、給料は高い方がいい、それはあなただけでなく働いている人であれば誰でも思うことですよね。
ただし、求めすぎるのも問題です。
会社に貢献してくれる人、またいなくてはならない人材であれば会社も給与を出してくれますが、ニートからの就職の場合は使える人材かどうかもまだはっきりしていない状態ですよね。
会社に条件をつける前に、まず自分が会社に求められる人材になることが先です。
4.自分が何ができるのかアピールできるものがない
会社に求められる人間になるためには、
- 自分に何ができるのか
- 自分が得意なことは何か
を把握してアピールすることが必要です。
ただし「毎日ネットをしているのでパソコンが得意です」という人よりは、「タイピングが得意で、タイピング技能検定の1級を持っています」という人の方が相手に伝わりやすいですよね。
自分が他の人に負けない、と思えるようなアピールポイントがないと、どうしても不利になってしまいます。
5.資格がないと就職できないと思い込んでいる
就職するためには資格がないとだめだ、と思い込んでしまうのも危険です。
もちろん資格があったほうが有利なことは間違いではありませんが、会社によって必要となる資格は違いますし、就職してからでも取得することは十分に可能なんですよね。
就職するために資格を取ろうと頑張るあまり、そちらがメインになってしまうと就職のきっかけはどんどん遠のいてしまうので注意しましょう。
ニートから正社員になるために今すぐ始めたい5つの方法

既卒の場合、年齢が上がれば上がるほど、就職は難しくなります。
ニートは15歳から34歳の若者が対象ですが、企業側もなるべく若い人を採用して教育したいと考えているため、できれば20代のうちに就職するのがおすすめですね。
そこで、次はニートが就職するために今すぐすべき方法をご紹介します。
1.若者の就職支援機関を利用する
公的な機関や民間の機関などで、若い世代の就職を支援する取り組みが行われています。
ハローワークの場合は中途採用の募集もあるため、なかなか思うような就職先に巡り会うことが難しいのが現状なんですよね。
若者を対象とした就職支援機関では、未経験者の募集も多く取り扱っています。
また、どんな仕事が向いているかの相談や、提携した企業での職場体験ができるところもあるのでチェックしてみましょう。
2.ハローワークの職業訓練を受けてみる
資格や技術を身につけたいと考えているのであれば、ハローワークの職業訓練を受けてみるのもおすすめです。
専門学校のように短期間で技能を身につけることが可能で、企業への紹介、ビジネスマナーの研修といったことも行われています。
募集人員が少ないため希望のコースに行けるかどうか難しい場合もありますが、公的な支援なので可能ならば申し込んでみましょう。
3.面接対策やビジネスマナーなどの研修を受ける
公的な機関や民間の機関で、面接対策やビジネスマナーの研修を行っているので、いきなり面接に行くのは怖い、自分のマナーに不安がある、という場合には受講してみましょう。
自分一人での就職活動は、どうしても行き詰まってしまいますよね。
就職支援サービスに登録して相談に乗ってもらいながら、面接対策なども併せて行っていくのが、就職に成功する近道になります。
4.資格を取る
仕事をしたい会社や業界が決まっているのであれば、そのための資格を取るのも良いでしょう。
また、全く資格を持っていないのでアピールできる資格が欲しいと考えているのであれば、まずは資格を取ることもおすすめですね。
もちろん、資格を取ることがメインになっては本末転倒になってしまうのですが、資格を取った方が就職により有利になる場合もあるからです。
資格を持っていないとしても、「○○の資格を取るため、就職活動と並行して勉強中です」ということもアピールになりますよ。
5.生活習慣を改善し体力作りをする
ニートの生活で日常生活が乱れていたりすると、就職してから早起きができないなど、困ったことになりかねません。
就職活動をしながら規則正しい生活に体を変えていき、体力作りもしていきましょう。
毎日定期的に散歩をする、軽くマラソンをするなど、続けられる運動がおすすめです。
また、食事もきちんと3食とり、就職した後の生活を見据えて改善していくことが必要ですね。
【まとめ】ニートから就職したいなら就職サイトの専門家に相談しよう

就職先を探している場合、ハローワークや求人雑誌を見て片っ端から面接を受ければいい、と考える人は多いです。
ただ、ハローワークでは仕事の紹介はしてくれますが、面接対策や自己PRのアドバイスなどはしてくれません。
ニートの期間が長くアルバイトもしたこともない人の場合、書類選考で落とされ面接にすら辿り着けない可能性もあります。
そこでおすすめしたいのが、転職エージェントなどの専門家に1対1で相談をすること。
いろいろな会社を知っているエージェントと一緒に仕事探しをすることで、自分が働ける場所が広がる可能性もあります。
ニートの場合は自分一人でなんとかしようと考えず、様々な支援の場を積極的に活用していくことを考えましょう。
今はニートやフリーター専門の転職エージェントもあるので、そういった無料サービスを利用して就職することが、正社員になれる一番の近道となります。