職場の上司や同僚の中に、いちいち嫌味を言ってくる人はよくいますよね。
例えばこんなことを言われたことはないでしょうか。
- 「こんなことも分からないのか?よく大学を卒業できたな!」
- 「ええー、○日休むの?私ぜんぜん有給取らせてもらえないのに」
- 「いいよねえ、仕事が楽で」
- 「せっかく教えてやってるのになんだその態度は!」
実際に私が言われたことのある言葉の数々ですが、毎回言い返すこともできず、トイレで泣くこともしばしばでした。
なぜ、この人たちはわざわざ嫌味を言わずにはいられないのでしょうか。
ここでは、そんな困り者の嫌味を言う人の心理や特徴、職場での対処法をご紹介します。
【2019年版】人気転職エージェント総合ランキング | ||
1位:マイナビエージェント | 20代と第二新卒の転職に強い! | |
2位:doda | 親身になってサポートしてくれる | |
3位:リクルートエージェント | 豊富な求人数と高い内定率を誇る |
目次
なぜ嫌味な言い方をするの?職場の嫌味な人の心理と特徴6つ

普通に言えばいいのに、余計な一言を付け加える嫌味な人。
「なぜわざわざ?」と、言われる方はムカついてカチンとくることも多いはず。
なぜ嫌味な人はそんな言い方をするのか、その特徴から心理を見ていきましょう。
1.気持ちに余裕がない
嫌味を言う人は、気持ちに余裕がありません。
何をしていても気持ちが満たされないまま生きているためです。
余裕がないのは仕事やすることがたまっていて忙しかったり、また精神的にイライラすることが多かったりすることも理由の一つ。
いつもは穏やかで嫌味なんて言いそうもない人が、急に嫌味を言ったりする場合、精神的に追い詰められているといったこともあります。
また、いつも嫌味を言う人は自分の気持ちに余裕がないので、余裕のある人を見ると自分とつい比べてしまい、何か言わずにはいられないのです。
2.いつも人のことをうらやましがっている
嫌味を言う人は、いつも人のことをうらやましがり嫉妬ばかりしています。
また、その分自分の欲望が強く、満たされることがありません。
もっと幸せになりたい、もっとお金が欲しい、そんな気持ちをいつも持っているので、自分よりいい思いをしている人がいるのが許せないのです。
だから自分より幸せな人に対してはいつも嫌味を言い、幸せな人が失敗したり悲しんだり苦しんだりしている姿を見るのが、楽しくて仕方ない心理もあります。
3.他人をいつも見下している
嫌味を言う人は、いつでも自分が上にいないと我慢ができません。
そのため、周りの人の態度や言葉に敏感です。
自分の方が優れている、自分の方が仕事ができる、といったその人にしか分からない自信があるため、自分が他の人と比べられて下に見られたり、他の人が評価されたりするのが許せません。
また、誰と話をする時でも相手のことを見下した話し方をするので、相手が何を言っても否定の言葉が先に出てしまいます。
4.自分が下に見られることが我慢できない
嫌味を言う人は、人を批判することで自分を守ろうとしています。
実際には自分に自信がないのに、人から見下されるのが嫌で仕方ないんですよね。
だからこそ先に相手に嫌味を言うことで、自分は間違っていない相手がおかしいんだと思い、自分を守ろうとします。
5.自分と同じレベルを求める完璧主義
嫌味を言う人は、他人と自分の区別が上手くつけられません。
そのため、相手にも自分と同じレベルを要求します。
仕事や手順を1回教えればすぐに分かる人もいれば、何回も繰り返したり、時間をかけないとできない人もいますよね。
しかし、嫌味を言う人は「私ができるんだから同じようにしてもらわないと」としか考えていないので、できない人を待ってあげるということができないのです。
6.相手を傷つけることで自分の気持ちを晴らしたい
嫌味を言う人の中には、その人自身が嫌味を言われたり見下された経験があることもあります。
そのため、誰かに嫌味を言う機会を常にうかがっているのです。
そこで自分自身を見つめ直したり、自分の行動を振り向ける人であればいいのですが、嫌味を言う人の頭の中では、自分がむしろ被害者。
そのため、「自分よりいい思いをしている人は不幸になってしまえばいい」と考え、嫌味を言って傷つけ、気持ちを晴らそうとしています。
職場の嫌味な人の3つのタイプ

職場で嫌味を言う人は、大きく分けて3タイプ。
そのタイプによって対処法も変わってくるので、職場にいる嫌味な人はどのタイプかを知っておくことも必要です。
ここでは、嫌味を言う人のタイプ別にどう対処すべきか、嫌味を言うその心理と共に見ていきましょう。
タイプ1.誰に対しても嫌味を言わずにはいられない人
相手が誰であっても同じようにいつも嫌味を言う人の場合、それが口癖になってしまっている場合があります。
「そんなこともできないのか!入社して何年目だと思ってる!」と叱る上司がよくいますが、後半の「入社して~」は、よく聞いてみると誰に対しても同じように言っていることも。
このタイプの場合、あまり考えずに思ったことを言っているだけなので、「ああまた言ってるな」と聞き流すのが一番です。
タイプ2.普段はそうではないのにたまに嫌味を言う人
普段は嫌味を言うことなんてないのに、急に嫌味を言ってくる人もいます。
人間ですから体調が悪かったり、家で家族とケンカした、といったこともあるはず。
また仕事が詰まっていて、一人で悩んでいてストレスがたまっていて、つい嫌味を口にしてしまったということもよくあります。
本人は嫌味だと気がつかずに口にしていることがほとんどですね。
気持ちの余裕のなさから心で思ったことを口にしてしまっているだけなので、いつもはそうでない人なのであれば、カチンときてしまったとしても気にしないようにしましょう。
タイプ3.嫌味を言うターゲットがいつも同じ人
嫌味を言う相手がいつも同じ、また不幸にもあなたがターゲットにされている場合、そのターゲットに対して妬ましく思っているか、またストレス発散の相手として見られているかのどちらかです。
単に相手に対する妬ましさやうらやましさから嫌味を言うだけの場合は、そこまで心配する必要はありません。
問題は嫌味を言うことがストレス発散になっていて、言われている側が精神的に落ち込むほど、嫌味攻撃を繰り返している場合です。
嫌味を言う方は言いたいことだけを言えばすっきりしますが、言われた方は傷つきますし、職場にいるだけで辛いという状態に追い込まれてしまう可能性があります。
次にご紹介する、嫌味な人に対する対処法を参考に、ターゲットにならないようにしましょう。
嫌味に言い返すのはタブー?職場の嫌味な人への5つの対処法

嫌味を言う人への対処法は、相手によっても変わってきます。
嫌味を誰にでも言うタイプの人の場合、悪気がないだけに言い返すと「ウケた」と受け取ってしまいますし、たまに嫌味を言うタイプだと、指摘することで逆にキレたりすることもあります。
そのため嫌味に腹を立て、言い返すのはよい方法とはいえません。
そこで、嫌味を言われた時に相手にどう対処すべきか、またどう振る舞うべきかその方法をご紹介します。
1.笑顔とはっきりした声で受け流す
相手に嫌味を言われたら、笑顔を返しましょう。
嫌味を言っていることに気がついていない相手の場合、腹を立てて言い返したり否定したところで相手には通じません。
また、あいまいな笑顔を浮かべると、相手が調子に乗ることもあります。
嫌味を言う相手には笑顔を返し、嫌味は受け流しましょう。
嫌味を言われたら1回は受け入れ、相手の言葉を肯定するのです。
- 「こんなこともできないのか!何年目だと思ってる!」
- 「共働きだとお金の心配しなくていいよね」
- 「楽な仕事でうらやましい~」
といったことを言われたら、
- 「5年目ですができていませんでした、申し訳ありません」
- 「お金がもらえる分税金もたくさん取られるから同じだよ」
- 「そうだね、したいなら紹介しようか」
と笑顔で返すのです。
はっきりと言い返されるとほとんどの人は、それに返す言葉が見つからないので黙ってしまいます。堂々とした態度を取ることが大切ですね。
2.相手の嫌味をそのままそっくり繰り返す
相手の嫌味を受け流すのと同じように、相手の嫌味をそのままオウム返しするという方法もあります。
例えば、「どうしてこれぐらいのことできないの?」と言われたら、「これぐらいのこともできないんです」と返しましょう。
相手は自分が言った言葉なので、「もういい」「自分で考えたら?」と会話を切り上げるしかなくなります。
何の嫌味を言っても毎回オウム返しで返されていたら、言う方もだんだん面倒になってくるので、嫌味を言わなくなっていくはずです。
3.相手の言葉を自分の中で別の言葉に変換する
嫌味が口癖のようになっている人と会話をする場合、その人が繰り返す嫌味の部分だけを自分の頭の中で別の言葉に変換してみましょう。
「こんなこともできないのか!本当に大卒か?」というのが上司の口癖だったとします。
この「本当に大卒か?」という嫌味の部分を、「にゃん」や「ぶー」に変換するのです。
そうすれば、あなたの頭の中に聞こえる言葉は、
- 「こんなこともできないのかにゃん」
- 「こんなこともできないのかぶー」
になるので、だんだん言われる嫌味を聞き流せるようになります。
4.相手のことを持ち上げる
嫌味を言う相手が、引くぐらい持ち上げるという方法も嫌味を撃退できる方法の一つです。
嫌味を言う人の場合、言う相手にコンプレックスを持っていたりして、素直に相手のことを褒めることができず、嫌味を言っていることも。
そんな相手の場合、
- 「○○さんはすごい仕事ができるからかなわないなあ」
- 「どうしたら○○さんみたいに何でもできる人になれるんですかね?」
と相手のことを褒めちぎりましょう。
褒められて嫌な思いをする人はいませんから、嫌味もだんだん言わなくなっていきます。
5.嫌味のターゲットにならないよう振る舞う
嫌味を言う人は、自分より幸せな立場にいる人や、人に持ち上げられたり自分と比べられている相手に対して嫌味攻撃をする傾向にあるので、まずはそのターゲットにならないことが必要です。
嫌味をよく言う人の耳に入るような場所で、自分のプライベートな話をしないようにする、また嫌味を言う人が好きな噂話や悪口などに参加しない、といったことを心がけましょう。
嫌味を言う人のターゲットになってしまうと、どんな対処をしてもしつこく絡まれてしまうこともあります。
嫌味を言う人とは、なるべく関わらないようにすることも必要ですよ。
【まとめ】職場で嫌味を言う人の言葉は受け取る人次第!無理に付き合わず転職を前向きに考えよう

嫌味を言う人は、自分が嫌味を言っていることに気がついていないことも多くあります。
そんな人の口にする嫌味を言葉通りに受け止めていては、自分が辛くなるばかりですよね。
嫌味を言う人はそういった言い方でしか人と接することができない人なんだ、と割り切るしかありません。
ただし、ストレス解消で嫌味を言いやすい人にだけ言っていることもあるので、そんな場合には転職してその人から離れることも考えましょう。
嫌味を言う人と正直に付き合う必要はありません。
どうするのが自分にとって一番良いのかをよく考え、嫌味を言う人とは関わらないようにすることがあなたのためなのです。