お医者さんは本当に大変な仕事ですよね。
私の友達に親が開業医という人がいましたが、「忙しすぎてたまに会うと親なのに気がつかなかったりする」という笑えない話をしていました。命を救う仕事だからこそ、多忙になってしまうのもわかりますよね。
ただし、日本では医師の数が足りないと言われており、人手不足から仕事に追われて「医師を辞めたい」と考えたことのある人は、医師全体の6割を超えるというデータもあります。
ここでは、そんな医師の仕事が辛くてたまらない人のために、現状を変えるための解決方法を詳しくご紹介しますね。
目次
医師の仕事は辛すぎる!転職したいと思う5つの理由

医師の仕事が辛い、辞めたい…と一度でも考えたことのある医師は多くいます。
また仕事のストレスから、過労死や自殺が多いという現実もあるんですよね。
医師はなぜそこまで追い詰められてしまうのか、その原因を見ていきましょう。
1.人間関係に悩んでいる
病院では、ただ患者さんを診察することだけが医師の仕事ではありません。
病院内での医師同士や看護師、技師、薬剤師とも関わりがありますし、病院によっては上下関係が厳しいところもあります。
医局に属している場合は、派閥争いなどに巻き込まれることもあり、周りの人間に気を遣って疲れてしまうといったことも少なくありません。
また病院内の人間関係だけでなく、患者さんやその家族との関係に悩む人も。
命に関わる仕事だからこそ、できる限り手を尽くしたい気持ちに変わりはありませんが、患者さんとのやり取りにストレスをため込むといったことにもなりかねません。
2.仕事が忙しすぎて体調を崩している
医師の仕事はかなりのハードワークです。それは、「自分の都合で休むことが難しい」ということが大きな理由なんですよね。
患者さんの数は増えているのに、医師の数が少ないといった問題はどの病院にもあります。
そのため勤務時間を過ぎても帰ることができなかったり、また患者さんによってはいつ容態が変わるかわからないので、休みであってもコールで呼び出されることはしょっちゅうです。
さらに超過勤務が当たり前になっているため、体調を崩してもなかなか休むことはできません。
仕事自体が命に関わることから、気を張り詰めていなければならないので、体調が万全でないまま過ごしてしまうことも。
そのため、仕事を休むには医師を辞めるしかない、というところまで追い詰められてしまう人も多いのです。
3.医療ミスが怖い
医師が減った原因の一つに、医療ミスもあるとされています。
人間であれば絶対にミスや失敗をしないということはあり得ませんが、医療の現場でのミスは命に関わるため気が抜けませんよね。
仕事が忙しくて休みたいのに休めない、それなのに失敗やミスをするとたくさんの人に責められるばかりでなく、裁判沙汰にもなってしまう…と悪循環に陥ってしまっている人や病院もあります。
4.いつ呼び出しがかかるかわからない
病院によっては、オンコール体制で患者さんに何かあった時には、医師を呼び出すようになっているところもあります。
そのため、休みであっても関係なく呼び出される生活が続くことも珍しくありません。
予定が立たないため子供の行事に付き合うことができなかったり、外出することを控えるようになってしまうなど、心身共に辛い状況に置かれてしまう人もいます。
5.子供と触れあう時間がない
結婚して子供がいる医師の場合、その成長を見守ったり子供と触れあう時間がほとんど取れないといったことも起こります。
自分にとってかけがえのない家族より、いわば他人の患者さんを優先させなければならない現実。
わかっていても、起きている子供に会えない日などが続くと、「子供がいつの間にか大きくなっていて、その成長を見ることができなかった」と仕事が辛くなってしまう人もいます。
辛すぎる医師の仕事を辞めたい!辞めることのメリット・デメリット

仕事が忙しくて休みなのに休んだ気がしない…そんな毎日から脱出したくて医師を辞めた場合、どんなメリットやデメリットがあるのか詳しくご紹介していきますね。
医師を辞めることのメリット3つ
医師を実際に辞めた人が感じるメリットには、以下の3つがあります。
1.オンコールに悩まされない
急な呼び出しにも対応しなければならないオンコール。
呼び出しが多いあまり、鳴っていないのにコールが鳴っているように感じられる、といった症状に悩まされる人も少なくありません。
オンコールのない病院で働けば解決する問題ですが、オンコールだけでなく病院のコールなどを聞くのも辛いといった状態の場合は、医師を辞めて現場を離れることでその状態が緩和されることにつながることもあります。
2.ゆっくり寝ることができる
超過勤務や休日出勤など、ゆっくり休む間もなく働いていた場合、医師を辞めて現場を離れることでやっとゆっくり休むことができます。
そのため、睡眠時間が確保できるのが大きなメリットですね。
食事もきちんと摂ることができるようになるため、体調を崩していた人は医師を辞めることが健康な生活を取り戻すことにつながります。
3.家族との時間が増えた
医師として現場で働いていた時には、全く家庭のことをかえりみる余裕や時間がありません。
そのため医師の仕事を辞め、現場を離れることで家族と過ごす時間が増えます。
また呼び出しを気にしながら過ごす必要がなくなるので、子供の行事などにも参加することができるようになり、今までできなかった家族サービスができるというメリットもありますね。
医師を辞めることのデメリット3つ
忙しすぎる医師の仕事を離れることは、メリットが多いようにも見えます。
ただし辞めてみてから気がつくデメリットも多いので、その点についても詳しく見ていきましょう。
1.奨学金の返済をしなければならなくなる
医師になるためには多額の学費が必要となりますが、医師の場合は医師になれば返済が免除される奨学金を利用することができます。
ただしこの奨学金は、医師であることを辞めてしまった場合には返済をしなければなりません。
そのため医師を辞めたものの、奨学金返済のためにとりあえず仕事をしなければならない、といった状況に陥ることも。
何のために医師を辞めたのか、結局は辞めない方がよかったのでは、ということにもなりがちです。
2.収入が減った
医師の仕事は確かにハードですが、有資格である医師は給与面では他の仕事よりも優遇されています。
医師を辞めて一般企業に就職したとしても、医師だった時よりも収入は確実に減ってしまうことになりますよね。
結婚して家族がいる場合や、マンションやマイホームの返済がある場合には、一気に生活が苦しくなることもあり得ます。
また、医師を辞めることで生活レベルをかなり下げる必要も出てくるため、苦労することになるかもしれません。
3.転職した先も忙しくて医師時代と変わらない
医師を辞めてなんとか一般企業に就職ができたとしても、そこも変わらず忙しい職場だったということもよくあります。
医師の仕事ではベテランでも一般企業の勤務経験がない場合は、就職できる先には限りがありますよね。
そのため医師の時と同じぐらい、もしかするとそれ以上に忙しい職場で働くことになってしまう可能性も十分にあり得るのです。
辛すぎる医師の仕事を辞めたい!そう思った時にすぐできる3つの解決法

多くの医師が辞めたいと考えてしまう病院勤務の辛さ。
現状を改善するために、自分で何ができるのか詳しく見ていきましょう。
1.休暇を取って休む
連続勤務などでゆっくり考えることができない状態では、冷静な判断ができません。
まずは休暇を取って、心身をきちんと休ませることが大切です。
自分で無理をしても体が動いてしまうと、疲れているのに「患者さんがいるのだから休めない」と追い込んでしまいますよね。
どんなに人手が足りないといっても、休むことは働く人間にとって当然の義務です。
まず休暇を取り、なぜ辞めたいと思うのかその理由を紙に書き出してみましょう。
冷静に考えれば、辞めなくても解決する問題だったりするかもしれません。
2.友人や知人に病院の紹介を頼んでみる
勤務状況が辛い、また人間関係に問題がある場合には、他の病院に行くことで解決することもあります。
同期などに相談して、他の病院を紹介してもらうのも方法の一つですね。
特に自分が今働いている病院よりも待遇がいいなど、条件が良い病院が見つかることもあります。
自分で動くとうまく見つからなかったり、周りの人に勘づかれたりすることもあるので、友人や知人に声かけをしてみましょう。
3.医師向けの転職サイトに複数登録してみる
より良い条件の病院に勤めるためには、医師向けの転職サイトを活用してみましょう。
医師向けの転職サイトには「医療経営士」の資格を取得しているキャリアコンサルタントが在籍していることも多いので、医療的な視点と経営的な視点を持って的確に医師の転職をサポートしてくれます。
通常では見つからない好条件の非公開求人も多く、自分一人で転職活動するよりもはるかに好待遇の病院に行くことができるんですよね。
医師向け転職サイトのキャリアコンサルタントは、一般の転職エージェントよりも優秀で親身になってサポートしてくれるところが多いので、ぜひ活用してみてください。
【まとめ】辛い医師の仕事を辞めたいなら働きやすい病院を医師向け転職サイトで探そう

医師の仕事はハードです。
そのため体調を崩している、精神的に追い詰められているといった場合には、とにかく休んで体を治すことを優先させましょう。
病院によって多忙だったり人間関係が悪かったりすることもありますが、医師の場合は職場さえ変われば状況が変わることも多々あります。
比較的楽な病院に行けば仕事も楽になるので、せっかく取得した医師免許を生かすためにも、現状が辛いならまずは転職を考えましょう。
医師向け転職サイトのキャリアコンサルタントなら、あなたに合った好条件の病院を必ず探してくれます。
まずは転職サイトに登録して担当のキャリアコンサルタントに相談しながら、働きやすい環境の病院をじっくり探してみてくださいね。