職場に一人いるだけで気が滅入る……そんな意地悪な人に悩まされていませんか?
本来なら付き合いたくないけれど、仕事となると話は別。
いったいどう対応すれば良いのかわからず、一人で悩んでしまうこともあるはずです。
職場に意地悪な人がいる場合、その心理や特徴を掴むことで、最適な付き合い方ができるようになりますよ。
ここでは、職場の意地悪な人の心理・特徴や対処法についてご紹介します。
私も職場の意地悪な人に、散々な思いをさせられてきた経験者の一人。
実体験を基に、どのようにしたら自分の身を守れるのか、その対処法と付き合い方をいくつかのポイントに絞ってご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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目次
どんな気持ちで意地悪をするの?職場の意地悪な人の心理を理解しよう!

職場というシチュエーションで意地悪をする人には、それなりの心理があります。
普通に考えると理解しがたいものですが、その心理に基づいて意地悪をしているのですから、見過ごすことはできません。
実際にどんな気持ちで意地悪をするのか?その心理をご紹介します。
弱さを隠したい
意地悪な人は、気持ちの弱い人が多いです。
「弱いなら意地悪しなきゃいいのに!」と思いますが、そこが独特な心理の1つ。
他人に「弱い」と思われたくない気持ちが、非常に強いのです。
「弱い」と思われたら最後、自分が攻撃の的になると思い込んでいるんですね。
そのため、自分の弱さを絶対に知られたくないという、ものすごいミッションを抱えてしまっています。
私の職場にいた先輩で、とにかく意地悪な人がいました…40代のAさんです。
新人だった私は、もれなくAさんのターゲットにされ、様々な意地悪をされました。
そんな状態が続いて1年が経ったころ、お客様からの連絡を受けたAさんが、私に電話があったことを伝えなかったという事態が発生したのです。
それは契約に関する緊急の連絡だったため、お客様と私だけではなく、部署や支社をも巻き込む大騒ぎになりました。
お客様が「自分の電話を受けたのはAさんだった」と証言したから大変!
入電の記録も残っていたため、支社長・部長・課長からものすごいお叱りを受けたのです。
Aさんは必死に言い訳をしたそうですが、周囲から今までの経緯で「あの人なら故意にやりそうだ」という進言があり、事態は一変。
社会人としてのモラルを追求されたAさんは、塩をかけられたナメクジのように大人しくなりました。
そんなAさんを見ていて、本当は弱い人なんだという印象を受けたのです。
自分の弱さを露呈させたくないために、虚勢を張って他人を攻撃する…そんな足元をすくわれるような独特の心理が、意地悪な人にはよく見られますね。
自分より優れている人を蹴落としたい
自分の地位を脅かすような存在が出現すると、何かと横槍を入れて蹴落とそうとする人っていますよね。
ライバルと正々堂々勝負する…そういった潔さを持っていないのが意地悪な人です。
例えば、新人を教育している先輩が、有能な新人に出会った場合。
自分よりもスタイルや見た目が良く、周りからチヤホヤされている人がいる場合。
特に職場は、仕事の能力が評価される場所ですから、自分より能力が優れていると思われる人は、意地悪な人にとっては脅威以外の何ものでもないのです。
自分の築き上げてきたキャリアや人望に自信がないため、標的を見つけたら最後、意地悪な人は攻撃を開始します。
自分の地位を守るため、自分の立ち位置を奪われないため、とにかくどんな卑怯な方法でも構わず蹴落とそうとするから怖い!
最近ではアスリートの世界で、ライバルのペットボトルに禁止薬物を混入したという事件がありました。
その人物は、自分より格上の選手の練習器具を盗んだり、壊したりという行為も行っていて、衝撃のニュースとして扱われたのが記憶に残っています。
他人が自分より優れていると感じた時点で、攻撃を開始する…これも意地悪な人の独特な心理だと言えるでしょう。
困っている様子が見たい
意地悪な人は、相手が困っている様子を見るのが好きです。
困っている様子を見て優越感に浸りたい…ただ単にそれだけのことで?と思いますが、その気持ちは理解しておいて損はありません。
相手が自分のした行為で困るというシチュエーションが大好きなんですね。
私が保険会社に勤務していた新人の頃、職場にいた意地悪な先輩は、私の作った設計書や契約書をシュレッダーにかけるという荒業を行っていました。
「あれ?おかしいな…ここにあったはずなのに」という書類が何度もなくなるのです。
たまたま同じ部署の人がその荒業を目撃したことで、原因はハッキリしたのですが、私が困っている様子をニヤニヤしながらみていた彼女…本当に理解に苦しみました。
契約が挙がりそうな新人という立場の私を、快く思っていなかったのでしょう。
設計書はともかく、契約書は何度も作りなおせるものではありません。
上司には怒られ、「だらしない」というレッテルを貼られ、散々な目に遭っている私を見て、きっと満たされる何かがあったのだと思わざるを得ませんでした。
理解しがたい気持ちではありますが、自分のターゲットが困っている様子を見たいという心理は、確実に存在します。
他人の不幸は蜜の味・優越感に浸りたい
他人の不幸を目にした時、あなたはどのように感じますか?
普通なら「気の毒に」「かわいそうに」と思うはずです。
ただし、意地悪な人は「自分の方が幸せだ」「自分よりも不幸な奴がいる」と思い、優越感に浸る傾向があります。
自分自身の「幸せ」に対する価値観に揺らぎがあり、自信を持って「幸せだ」と言えない状況にあるのでしょう。
生活の中に何らかの不満があることも考えられます。
そんなフラストレーションを解消するための努力を、意地悪な人はしません。
自分より不幸な人、かわいそうな人を見ることで優越感に浸り、そのことでしか自分の「幸せ」を確信できないのです。
縄張り意識が強い
意地悪な人は、縄張り意識も強いですね。
派閥という一種の縄張りを荒らされることに、異常に反応します。
意地悪な人はもともと人望などありません。
ただ「この人を敵に回すと面倒だ」と思われ、適当にあしらわれてグループのボス的存在になっていることが多いのが事実。
意地悪な人は自分に自信がないため、常に誰かを攻撃することで縄張り意識を強くしようとします。
- いない人の悪口を言う
- 新しい人を受け入れない
- 周囲から好かれている人を蹴落とす
といった傾向が見られるのです。
公園デビューという言葉がありますが、これは正に縄張り意識の真骨頂!
後から入ってくる人を値踏みし、自分より優れている人は何かと排除されます。
自分の地位を脅かすような存在に対しては、過剰に反応するんですね。
縄張り意識が異常に強く、他人を受け入れがたいのも意地悪な人の特徴なんです。
職場の意地悪な人に見られる5つの特徴

職場にいる意地悪な人には、5つの特徴があります。
この特徴を知っているのと知らないのとでは、対処する時に大きな差が生まれてしまうので要チェックです。
では、実際にどんな特徴があるのか、1つ1つ見ていきましょう。
自分よりも弱いターゲットを探す
意地悪な人の最大の特徴、それは自分より弱いターゲットを探すということです。
誰彼かまわず意地悪をするということはありません。それは何故か?
仕返しされると怖いからです。
意地悪な人は、精神的に弱い人が多いんですよね。そのため、
- 自分の意地悪に落ち込む人
- 絶対に仕返しをしなさそうな人
- 反撃できない立場にいる人
を見極めて、意地悪をしてくるのです。
例えば職場の先輩と後輩、上司と部下、お局と新人といったケースで意地悪されることが多いのには、納得ができますよね。
意地悪な人は、弱いターゲットを見極める嗅覚を持っているので注意!
ターゲットにされたら最後、反撃しない限り意地悪を受け続ける羽目になるのです。
プライドが高く自己肯定感が低い
自己肯定感とは、「自分のありのままの姿を受け入れられるか」「自分のことをきちんと愛せているか」ということです。
意地悪な人はこの自己肯定感が低く、周りから認められていないと感じている人が多いのが特徴ですね。
そのくせプライドが高く、傷つけられることやバカにされることを極端に嫌います。
特に職場においては、
- 仕事ができない(暇だから意地悪をする)
- 役職につけない(人望がないんだからしょうがない)
という状況に陥ることが多いので、必要以上に虚勢を張らないと生きていけないんですね。
実力勝負という潔さを持てないので、足を引っ張ったり、嫌がらせをしたりして他の人のことを蹴落とそうとするのです。
コンプレックスが強い
意地悪な人は、コンプレックスが強いのも特徴の1つ。
- 身体的や外見的なコンプレックス
- 本当は○○なんだ(弱い・できない)というコンプレックス
- 人から嫌われているかもしれないというコンプレックス
などを抱えているケースが多いですね。
他人から見ればたいしたことではないのですが、本人にはコンプレックスとして根深く存在しています。
そのコンプレックスを、「私は〇〇だから」と公表できない弱さも持ち合わせているのが、非常に厄介な部分ですね。
- あんたのせいで仕事がうまくいかなかった!
- 私のルックスが悪いのは親のせいだ!
- 上司が私を認めないからこのプロジェクトは失敗したんだ!
など、コンプレックスの原因を他人に転嫁することもあるので、要注意です。
嫉妬心をうまく処理できない
人は誰でも他人を羨むことはありますよね?
自分より恵まれている人、自分より優れている人に出会った時、通常は「スゴイな」「いいな」「羨ましい」といった感情を持ちます。
ただし、意地悪な人は正直な嫉妬心を持つことができません。
- 気に入らない
- ムカつく
- 嫌い
そんなネガティブな感情にスイッチさせてしまうのです。
「嫉妬心を持つことはいけないことだ」「他人と比べても仕方がない」という倫理は、頭ではわかっているのでしょうが、それを処理することができないのが特徴ですね。
頭ではわかっていても、気持ちが付いていかないという状況になるのです。
嫉妬心を処理するために、意地悪という手段に出る…何だか歪んでいますよね。
でもそれが、意地悪な人ならではの心理なのです。
かまってほしい・認めてほしい
意地悪な人は「寂しい人」です。
- 誰かに気にかけてほしい
- 自分のことをかまってほしい
と常に思っています。
ただし、職場という限られた空間の中で、自分が他人に意地悪をしていることは、周囲もわかっていますよね?
だから距離を置かれたり、嫌われたりするのですが、その事実を受け入れることができないのです。
また、仕事上で認められたい・評価されたいという気持ちが強いのも特徴ですね。
仕事上で虐げられたり、評価されないことに対しては、驚くほどの拒否反応を見せます。
本来は寂しがり屋のかまってちゃんなんですね。
職場の意地悪な人から身を守る付き合い方や対処法

意地悪な人の心理がどうであれ、身近にいて迷惑行為を繰り返されたら困りますよね。
そんな意地悪な人からの攻撃は、なんとしても回避しなくてはなりません。
次は、意地悪な人から自分の身を守る付き合い方や対処法を具体的にご紹介しますね。
相手にしない
意地悪な人は相手にしない、これが一番有効な方法ですね。
意地悪な人がターゲットにするのは、自分のした意地悪に反応する人!
- 泣く
- 落ち込む
- 騒ぐ
こんな対応をする人は標的になりやすく、また意地悪を継続させてしまう材料を与えていることになるのです。
意地悪な人はとにかく自分のことを認めて、かまってほしい欲求が強いんですよね。
そんな人に対しては、相手にしない・スルーするという対処法が非常に効果的です。
何をされてもケロッとした顔をしていれば、そのうち意地悪な人も「意地悪しがいがない」ということで去っていきますよ。
仕事でミスをしない
意地悪な人に付け込まれないために、仕事ではミスをしないようにしましょう。
- 自分のできることを完璧に行う
- できないことをできるように努力する
この2点を行うだけでも、仕事上の評価は高くなります。
私の友人は、職場で先輩に酷い意地悪をされていました。
ただ、気の強い彼女は「絶対に負けない」「見返してやる」といって、数年後に意地悪をしていた先輩の上司になったのです。
その先輩が意地悪をしなくなったのは言うまでもありません。
意地悪な人は他人のミスに敏感です。
また絶対的にかなわない立場の人には、意地悪はしません。
相手に材料を与えないよう、仕事に対するモチベーションは高く持ちましょう。
仲間を作る
意地悪な人は、相手を見て攻撃をします。
仲間がたくさんいて、自分の敵に成り得る人間が多い相手には、攻撃はしてきません。
そのため、周囲の人達とは友好的な関係を築くようにしましょう。
中には、あなたと同じように意地悪をされた人がいるケースもありますよね。
そんな人がいればこっちのもの!その人と手を組みましょう。
職場ではできる限り孤立しないよう、信頼できる仲間を作ることも大切です。
毅然とした態度で接する
意地悪な人は、反撃されることを一番恐れています。
そのため、ターゲットにする人間は「反撃されることのない人」を選びます。
その裏をかいて、毅然とした態度で反撃するのも効果的な方法の1つ。
私の場合は、これで意地悪な先輩を撃退しました。
何かと嫌がらせをされていた先輩に、ある日お客様のところへ持っていくお茶菓子について嫌味を言われたんです。
「そんな安物、持って行ったって何の効果もない」
「あからさまに契約くださいみたいでみっともない」
と聞こえるように言われたのです。
日頃から嫌がらせをされ続けていたこともあり、堪忍袋の緒が切れた私は、
「お言葉を返すようですが、〇〇さんはこういう時何を持っていくんですか?参考までに教えてください。」
と言い返しました。
その時の先輩のビックリした顔!
まさか反撃されると思っていなかった……そんな顔でした。
「そんなの自分で考えればいいでしょ!」
と捨て台詞を残してその場を去った先輩でしたが、その日を境に私への意地悪はなくなりました。
意地悪をされる側に非があるわけではないのです。
毅然とした態度で接することで、「この人は要注意だ」と相手に思わせることが効果的な方法の1つと言えるでしょう。
証拠を残す
現在では、職場のパワハラが問題になっていますよね。
意地悪をする人が上司だった場合、立派なパワハラになることがあります。
ただし、上司が相手となると、なかなか太刀打ちできないのが現実ですよね。
そんな時は、ボイスレコーダーなどで証拠を残していることを相手に知らせましょう。
「内容を確認するために録音しています」
「言われたことを忘れないために録音させてください」
などもっともらしいことを言って、こちらが証拠を残しているということを知らしめるのです。
証拠があれば、何かの時に非常に有利になりますし、相手にとってはこれ以上ない脅威になりますよね。
上司などから意地悪をされる場合は、非常に有効な方法になります。
【まとめ】職場の意地悪な人との接点は最小限に・負の連鎖を断ち切ろう

意地悪には、悪い意味での強大なパワーがあります。
意地悪をされ続けると、こちらの心や身体が壊れてしまうこともあるので、非常に危険ですよね。
実際にうつ病などで、心身共に病んでしまうケースもあるのが現実です。
意地悪をする人に、メンタル的な問題が多いのは確かですよね。
なので、意地悪をされる側に非があるわけではないことを理解してください。
そしてあまりにも度が過ぎる場合や、何を試してもダメだった場合などは、最終手段として転職を考えることも必要です。
意地悪な人とは、本来関わらないのが最大の防御になります。
同じ職場では関わらざるを得ない状況だったとしても、転職してしまえば負の連鎖を断ち切り、二度と関わらなくなることができるんですよ。
自分の身を守るためには、転職という手段もあるのだということを覚えておいてください。
意地悪をされてるあなたが悪いのではなく、意地悪をしている相手が確実に悪いんです。
意地悪があまりにも辛かったら、会社を辞めてもいいんですよ。あなたがもっと楽しく働ける職場は、他にたくさんあるのですから。