オーパーツ最大の謎!水晶ドクロ「クリスタル・スカル」の真相に迫る!

オーパーツ最大の謎!水晶ドクロ「クリスタル・スカル」の真相に迫る!

オーパーツ最大のミステリーと謳われる水晶で作られたドクロ、通称「クリスタル・スカル」。

オーパーツ好きなら、一度は見たり聞いたりしたことがある有名なものですよね。

様々な疑惑や謎を持つこのクリスタル・スカルは、今でも私たちを魅了し続けています。

歴史ミステリー好きにはたまらない、クリスタル・スカルの真相に迫ってみました。

水晶ドクロ(クリスタル・スカル)とは?発見した人物は誰!?

クリスタル・スカルはその名の通り、綺麗な水晶で作られた人間の頭蓋骨の模型です。

クリスタルと聞くと透明なイメージを持ちやすいですが、実際にはアメジストで作られた物や乳白色のクリスタル・スカルもありますね。

また、色だけではなく、形や大きさも様々です。

しかし機械も何もない古の時代に、どうやってこんな精巧な水晶のドクロを作ったのでしょうか?

その製造方法が大きな謎となり、今でも話題となっています。

そんなクリスタル・スカルが最初に発見されたのは、1927年。意外と最近ですね。

イギリス人であるF・A・ミッチェル=ヘッジスという人が、中央アメリカの北東部にあるベリーズ南部で、水晶のドクロを発見しました。

ベリーズ南部には古典期の遺跡と言われているルバアントゥンという場所があり、そこの廃墟の祭壇で発見されたと言われています。

しかし発見したミッシェル・ヘッジスは、養女アンナの誕生日に発見したクリスタル・スカルを持って帰国したため、遺跡調査が中断してしまいました。

また、持って帰ったクリスタル・スカルを私蔵してしまったため、出土場所などに関して謎が多く残されてしまったのです。

 

水晶ドクロ(クリスタル・スカル)の特徴が凄い!特殊な効果「催眠状態」も!?

オーパーツ・クリスタルスカル

画像出典:超常現象の謎解き

ミッチェル・ヘッジスらが持っていたクリスタル・スカルは、発見者の名前から通称「ヘッジス・スカル」と呼ばれるようになりました。

クリスタル・スカルが最初に発見された後、私蔵されたことから鑑定も遅れてしまったため、彼らが持っていたクリスタル・スカルを研究所で分析できたのは1970年代に入ってからです。

その当時の分析結果から、ミッチェル・ヘッジスらが持っていたクリスタル・スカルの特徴には、以下のようなものが見られました。

『ヘッジス・スカルの特徴』
  • 重さは5キロ程度で、女性のものだと推測されている
  • 人間の大人の頭蓋骨とほぼ同じ大きさで精巧に作られている
  • 1つの水晶からできている
  • 下顎の部分のみ取り外しが可能
  • 道具などを使った加工痕跡がなく、ヒビなども見当たらない
  • 水晶の石目を無視して作られている
  • 復顔するとモンゴロイド(黄色人種)の顔立ちになる
  • 作られた年代は不明

下顎が外れる、石目を無視した加工、人の頭蓋骨とほぼ同じ大きさなど、古代に作られたとすればとても凄い技術ですよね。

クリスタルに限らず、石の加工品は石目を無視して作れば割れやすく、加工するのが困難になります。

しかし、このヘッジス・スカルは石目を無視しているものの、割れておらずヒビも入っていないんですよ。まさに驚くべき技術ですね。

さらに、これらの特徴以外にもっと凄い特殊効果もあると、所有者であるミッチェル・ヘッジスやその支援者たちは主張しています。

『特殊効果』
  • ヘッジス・スカルの下から光を当てると、眼球のくぼみに光が集中し、それを1分以上見ていると催眠状態になる
  • 太陽光をあてるとクリスタル・スカルが虹色に光る
  • ロウソクの火をあてると紫色に光る

これらの特殊効果に関しては、所有者や支援者たちが話をしているだけで検証が行われてはいないため、本当にそんな効果があるのかどうかは疑問が残ります。

でも、もしこれが本当なら凄いですよね!人を催眠状態にするパワーを持つドクロ、なんて現代でも作れませんから。

 

水晶ドクロ(クリスタル・スカル)は一つではない!?他の場所からも見つかっていた!

オーパーツ・クリスタルスカル

画像出典:Wikipedia

実は、ヘッジス・スカルだけがクリスタル・スカルというわけではありません。

クリスタル・スカルはこれまでに数十個発見されており、そのほとんどが中南米周辺からの発見でした。

発見された場所には、

  • マヤ文明
  • アステカ文明
  • インカ帝国

といった中南米の遺跡が多いため、これらの文明や国がクリスタル・スカルを作ったのではないかと考えられています。

 

ヘッジス・スカル以外の水晶ドクロ(クリスタル・スカル)はどこにある?

ヘッジス・スカルはヘッジスの養女アンナの親族が持ち主になっていますが、ヘッジス・スカル以外のクリスタル・スカルは個人が私蔵していたり、博物館や美術館にあったりと様々です。

次は、ヘッジス・スカル以外で有名な4つのクリスタル・スカルの特徴や保管場所についてご紹介しますね。

 

水晶ドクロ「ブリティッシュ・スカル」

オーパーツ・クリスタルスカル

画像出典:超常現象の謎解き

ブリティッシュ・スカルは、「ヘッジス・スカルとほぼ同じ大きさ、形、重さをしている」という特徴を持っています。

初めて発見された場所が、1881年のパリのコレクターのお店でした。

このお店から1886年にアクセサリーで有名なティファニーがオークションで落札し、1898年大英博物館に売却され、現代もその大英博物館にあります。

 

水晶ドクロ「パリ・スカル」

オーパーツ・クリスタルスカル

画像出典:超常現象の謎解き

パリ・スカルはヘッジス・スカルよりやや小ぶりの大きさをしており、下顎が外れません。

しかし、ヘッジス・スカルとは違う特徴があります。その特徴とは、「頭上から底まで垂直に穴が開いている」という部分です。

このパリ・スカルは1878年に探検家のアルフォンス・ピナールによって博物館に寄贈された後、現在ではパリのケ・ブランリ美術館にて保管されています。

 

水晶ドクロ「マヤ・スカル」

オーパーツ・クリスタルスカル

画像出典:超常現象の謎解き

マヤ・スカルは、発見場所が不明なクリスタル・スカルになります。

現在も行方が分かっていないため、詳しい分析がされないまま謎が残されているクリスタル・スカルですね。

マヤ文明時代、神官が所有していたという説があるためマヤ・スカルと名付けられました。

 

水晶ドクロ「呪いのスカル」

オーパーツ・クリスタルスカル

画像出典:超常現象の謎解き

名前の通り、呪いがあるのではないかと噂されたクリスタル・スカルが、この「呪いのスカル」です。

呪いのスカルに関しては、実際の頭蓋骨よりも大きく、内部は空洞になっているのが特徴ですね。

乳白色でできており、重さはなんと14キロもあります。

呪いのスカルと呼ばれる理由は、それまでに持っていた所有者に度重なる不幸が襲ってきたという経緯があったから。

最終的には持ち主が自殺してしまったという事実もあることから、「呪いのスカル」という名前がつきました。

現在は、アメリカのスミソニアン博物館に寄贈されています。

以前は公開されていたのですが、現在では展示されておらず、博物館の地下にあると言われています。

本当に呪いがあるのかに関してはわからないですが、この呪いのスカルを毎日研究している博士によると、「何も不吉なことは起こっていない」という話なので、ただの噂だったのでしょうね。

 

伝説の水晶ドクロ(クリスタル・スカル)が13個集まると宇宙の謎が解き明かされる!?

オーパーツ・クリスタルスカル

画像出典:超常現象の謎解き

現在まで数十個発見されているクリスタル・スカルですが、マヤ文明にはとある伝説が残されていました。

その伝説とは、「クリスタル・スカルは全部で13個あると言われており、全てが揃った時に全世界の叡智の扉が開かれる」というものです。

なんだかすごい神秘的ですよね。

当時、クリスタル・スカルには人類の未来を予言する力があると信じられていました。

世界に散らばっている13個のクリスタル・スカルを集めて、オシリコンウィアの聖櫃と言われている特定の形に配置し、真ん中にはマスタースカルを置くと、叡智の扉が開かれると言われています。

13個のすべてを並べると空中にホログラムが現れ、真の地球の歴史を投影するという伝説です。まるで映画みたいですね。

でももしそれが本当なら、存在の有無が問われて伝説になっている古代文明アトランティスの謎もはっきりとするのでは、と思われています。

また、13個のクリスタル・スカルは「2012年までに集めなければ人類が滅亡する」という内容もありました。(2012年はもう過ぎてしまったので、外れましたね)

滅亡説に関しては、”マヤ文明の2012年人類滅亡説”が後から付け足され、「クリスタル・スカルを集めなければ」という内容になったと言われています。

そんな13個の伝説のクリスタル・スカルの中には、マスタースカルと呼ばれるクリスタル・スカルがありました。

そのマスタースカルというのが、マヤ文明の遺跡で発見されたヘッジス・スカルだ、という説もあります。

この13個のクリスタル・スカルは、現在ではヘッジス・スカルを含め数個発見されていますが、まだ全ては見つかっていません。

13個のクリスタル・スカルが集まることで、どのような宇宙や地球の謎が解き明かされるのでしょうか?ちょっと楽しみですね。

 

水晶ドクロ(クリスタル・スカル)は古の時代に作られたのか?その真実に迫る

オーパーツ・クリスタルスカル

画像出典:Wikipedia

実は、「クリスタル・スカルは近代に作られたのではないか?」という疑惑もあります。

つまり、クリスタル・スカルは古代に作られたものではなかった、という説も浮上してきているってことですね。

なぜこのような疑惑が出てきたのか、考察してみました。

 

クリスタル・スカルが作られた時代の謎①出土場所が不明なものが多い

ヘッジス・スカルにしても、他のクリスタル・スカルにしても、出土場所が不明なものが多くあります。

ヘッジス・スカルも「ベリーズ南部にあるルバアントゥンの遺跡にて発見した」という本人の報告はあるものの、本人の証言以外には証拠となるものは何も残っていません。

また、他のクリスタル・スカルに関しても、本当にそこから出土されたり発見されたりしたのか、はっきりとした文献が残っているわけではなく、曖昧なままのものが多いんです。

発見した人が分かっていたとしても、その人が話さないという事もあるため、出土や発見場所が不明とされるものが多々ありました。

なので、「クリスタル・スカルは本当に古代のものなのか?」という疑念が抱かれたのです。

 

クリスタル・スカルが作られた時代の謎②近代に作られた可能性がある

現代の技術を使ってクリスタル・スカルを調べたところ、昔にはわからなかったことがわかってきました。

それが、「ダイヤモンドで覆われた高速回転式の道具が使われたような形跡」です。

古の時代で、ダイヤモンドで覆われた高速回転式の機械があったとは到底考えられませんよね。

そのため、クリスタル・スカルは近年に作られたのではないか、という説が有力になってきています。

 

クリスタル・スカルが作られた時代の謎③反論説もあり!

しかし、反論説もありました。

その反論説とは、「機械でクリスタル・スカルが加工されたのは歯だけだった」というもの。

ヘッジス・スカルには工具を使用した形跡がありましたが、それは歯の部分だけであり、歯以外からは工具を使用した形跡が見つけられないという説です。

歯以外の場所に加工の跡がないなら、やはり人の手で作られたのではないかという考えも生まれました。

また、石目を無視したクリスタル・スカルを作ることは現在でも不可能に近いと言われています。

そのため、「クリスタル・スカルは近代に作られ、古代のものではない」とは言い切れません。

やっぱり超古代人が当時のオーバーテクノロジーを駆使して作った、という可能性も大いにあるんです。

 

水晶ドクロ(クリスタル・スカル)はオーパーツなのか?オーパーツではないのか?の謎!

オーパーツ・クリスタルスカル

画像出典:超常現象の謎解き

オーパーツとは、その当時発展していた文明の技術や知見からは作ることが困難であることや、ほぼ不可能なのではないかと考えられるものを指す用語になります。

では、クリスタル・スカルはオーパーツと呼べるのでしょうか。

クリスタル・スカルが電動の機械を使ってしか作れないのであれば、マヤ文明時代に作るのは不可能となりますよね。

しかし、クリスタル・スカルは手でも作ることが可能と言われています。時間をかけて磨いていけば、手でも作成可能なんだそう。

でも、手でクリスタル・スカルを作成した場合、完成まで約300年もかかるそうなんですよね。

もし300年かけて手で作ったのであれば、何世代にもわたって作成されたことになり、とても重要な役割を持っていたと思われます。

そして、「クリスタル・スカルはなんのために作られたのか」に関しても謎のままなんですよね。

これらの全ての謎が解明されない限り、クリスタル・スカルはオーパーツであることは間違いないのです。

 

【まとめ】水晶ドクロ(クリスタル・スカル)の謎はまだ残されている!?これからの研究や文献に期待!

オーパーツ・クリスタルスカル

画像出典:Chahoo

クリスタル・スカルは出土や発見場所が不明なものが多く、疑惑や謎が多く残ったままです。

しかし、クリスタル・スカルが現代ですら作れない高度な技術で作られているのは確かなこと。

超古代人が、何らかの目的でクリスタル・スカルを作り、残した……そう考えた方がロマンがありますよね。

オーパーツの中でも最も魅力的なクリスタル・スカルに、これからも人類は魅了され続けていくことでしょう。